巨人の「力の無さ」を最終盤で見せられた…打者の「迫力不足」をつくづく感じる DeNAとの最終戦は「単なる1敗」ではない【柴田勲のコラム】
巨人が2度も逃した「逆転V」
藤川球児監督率いる阪神タイガースが1950年の2リーグ制後では球団初の連覇を達成した。まずは「おめでとう」と祝福したい。
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私は今コラムを担当して8年目になるが、開幕前の順位予想で初めて巨人を優勝候補から外した。それまでは、OBとして頑張ってほしいという気持ちとともに推せるだけの材料があった。
でも今年は阪神が投打ともに他の5球団を圧倒していた。シーズンを通して一番力を発揮するとみた。ちなみに2位は巨人、3位はDeNAとした。さらに4位広島、5位中日、最下位はヤクルトだった。
阪神の優勝はもっと早く決まってもよかったが、9月にマジックが出ながら7連敗して足踏みをしてしまった。巨人には首位奪回の大チャンス到来だったが、阪神に付き合うかのようにDeNA戦に3連敗した。
優勝するチームはこんな時、必ずチャンスをつかみ取る。それができなかった。
さらに22日からの広島4連戦(マツダ)で1勝3敗と負け越し勢いが消えた。巨人は2度も逆転Vへの好機を逃してしまった。もったいなかった。
守護神で勝ちきれなかったショック
前回の今コラムで、残り4試合になった巨人に対して最低ノルマで「4戦全勝」と記した。
全勝して阪神にプレッシャーをかけて最終戦(8日)まで待つ展開になればと思ったからだ。結果は1勝2敗1分だった。
巨人は9月29日の広島戦(東京ドーム)に勝ち、10月1日の阪神戦(甲子園)に臨んだ。結果は延長12回を2対2で引き分け。巨人にとって負けに等しい引き分けだ。
9回裏2死二、三塁からライデル・マルティネスが大山悠輔にフルカウントから中前同点タイムリーを浴びた。
マルティネスはこの回、28球を投げたが外角球が少なく、制球力にも欠けていた。打たれたのは内角球だ。詰まらせようと思ったのだろう。でも、投球の基本は外角低めだ。歩かせても次の高寺望夢で勝負ができた。基本を忘れた結果だった。
今季の巨人をけん引してきた守護神で勝ちきれなかった。チームに与えたショックは大きく、これでガクッとなった。
翌日のヤクルト戦は左腕の山野太一を打ちあぐねて8回には救援陣が崩れた。
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