「すっかり『中国人の遊び場』になってしまった…」“韓国のハワイ”で何が起きているのか 相次ぐ遺体発見で高まる島民の不安

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「外国人に殺害されたのでは」

 済州島の観光業界にとっては、外国人観光客は無視することのできない存在だ。済州観光公社がまとめた今年8月のカード利用データによると、外国人観光客による飲食店での消費額は約174億5414万ウォン(約20億円)、小売業では約151億5894万ウォン(約17億円)だった。一方、韓国人観光客による飲食店での消費額は約887億8985万ウォン(約100億円)、小売業では約712億3881万ウォン(約80億円)だった。今のところ韓国人観光客が落とす金額そのものは大きいが、その額は減少傾向にあり、外国人観光客の消費額が急速に拡大している。

 外国人観光客の行動にも変化がみられる。「2025済州訪問観光客実態調査」によると、外国人観光客が最も多く利用した買い物場所として、72.4%が市内の商店街で買い物をしたと答えている。大型スーパーの利用率も前年より上昇している。観光地で高い土産物を買うより地元の商店街に集まる“賢い観光客”は増えているようだが、翻せば、済州島、とりわけ済州市中心部の街の風景を変えつつある証拠でもある。

 中国人観光客の急増と、減る韓国人観光客。島の人々や韓国人は、済州島が中国人に乗っ取られていくのでは……という不安に苛まれている。その矢先に、30代女性を含む行方不明者4人の遺体が、わずか3日間で相次いで発見された。いずれも殺人事件だと断定はされていないものの、島の「安全」というイメージは揺らいでいる。

 済州島で飲食店を営むKさん(44)は、

「失踪事件が起きたとき、外国人によって殺害されたのではないかという噂が広まったんです」

と当時の空気感を語る。

 事件が明るみに出たあと、韓国人観光客が大きく減った時期もあった。4人目の遺体が発見された翌8月25日に済州を訪れた韓国人観光客は前年同日比で11.8%減少し、29日にはさらに13%減った。事件の影響とみていいだろう。ところが8月全体では、外国人観光客は10.9%増加している。韓国人の足を遠のかせ、外国人の存在感がいっそう増すことで、事件は、済州島の街の風景を変える流れを加速させた格好だ。

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