「すっかり『中国人の遊び場』になってしまった…」“韓国のハワイ”で何が起きているのか 相次ぐ遺体発見で高まる島民の不安
ここは本当に韓国のホテル?
昨年、済州を訪れた外国人観光客は224万2187人いるが、このうち中国人は158万8107人で、全体の約7割にも達している。今年8月の外国人訪問者を国・地域別に見ても、中国が64.6%で最も多く、台湾10.1%、香港2.9%、日本2.4%の順だった。韓国人が「済州島は中国人の遊び場になった」と言う背景には、こうした事情があった。
済州島で、中国人観光客の存在感が非常に大きくなっていることは確かだ。筆者は空港に到着したあと、予約していたレンタカーを受け取るため、担当者と合流した。時間は午後3時頃。担当者によれば、この日、対応した客は筆者が4組目だが、韓国人は初めてだったという。2組は中国人観光客のツアーに利用する大型バスを借りる客で、もう1組は友人同士で旅行に来たというインドネシア人だったらしい。
街の風景も、中国色が明らかに強くなってきている。その変化は、観光地より済州市中心部の商業エリアで顕著だ。済州市の東門市場や蓮洞のヌウェマル通りなどを訪ねてみた。中国語の案内表示が目立つ。周辺の多くの飲食店や店舗でも、メニューには韓国語と中国語が併記されていた。
ヌウェマル通りにあった飲食店で、店の一番人気メニューだという揚げ豚足を注文し、店員に最近の客層について尋ねてみると「中国人観光客が売り上げのかなりの部分を占めている」という言葉が返ってきた。実際、筆者が食事をしている最中にも、中国人観光客がぞろぞろと店に入ってきた。
筆者が今回泊まったのは、済州島の「済州神話ワールド」という大型リゾート施設だった。宿泊料金は決して安くない。しかも、公共交通機関を利用して訪れるには不便な場所にある。ところが、ここでも中国語をはじめとする外国語が頻繁に聞こえてくる。夜に屋外に出てみた際、あまりに中国語ばかり聞こえてくるので「ここは本当に韓国の宿泊施設なのだろうか。韓国人観光客はひとりでもいるのだろうか」という疑問を抱かずにはいられなかった。
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