学級写真撮影ナシに保護者困惑 名古屋の市立小学校 性的ディープフェイク画像の影響も 卒アルはどうなる?
卒業アルバムへの懸念は……
名古屋市教委の説明によると中止されたのは年度始めの学級写真の撮影だけ。正面からの個人写真などが掲載される卒業アルバムについては、何の影響もないという。
ところが、お隣韓国ではディープフェイク画像や個人情報保護などの懸念から、「イヤーブック」と呼ばれる卒業アルバムの制作中止が相次いでいるそうだ。日本の卒業アルバム制作会社の関係者が解説する。
「生徒だけでなく先生の写真も載っているため、先生との間に揉め事などのわだかまりを抱えたまま卒業した生徒らによって、先生の写真が悪意のある使われ方をすることがあります。その懸念から先生側の顔写真を抜き取って制作したり、もしくは一切作られなくなってきていると聞いています」
AIの発展は目覚ましく、写真類も悪用される可能性が高まってきているのが実情だ。卒業アルバムに、児童・生徒や先生・職員の住所や電話番号といった個人情報が載らなくなって久しいが、日本でも韓国と同じような動きが出てこないとも限らない。
一方で、前出の卒業アルバム制作会社の関係者は次のように指摘する。
「思い出を伝えて残しておくもの、という卒業アルバムと、ディープフェイク画像を使った犯罪の話を同じ土俵で考えるのはおかしい。ディープフェイク画像に対する懸念から学級写真の撮影や卒業アルバムの撮影をなくそうという話であるならば、それは短絡的だと思います。卒業アルバムを作る側としては、そうした流出に至らないような技術、例えば写真のスキャンを防止するような技術の開発に注力していくべきだと考えたいですね」
AIがさらなる発達を遂げる中で、思い出を残すための写真の取り扱いをどのようにしていくか。悪用する者がいるからこそ浮かび上がる懸念だが、学校現場での暗中模索はまだ続きそうだ。
[2/2ページ]

