「硫黄漂白タケノコ」も発覚‥スーパーの冷凍食品・チルド・缶詰「中国産食品」について大手メーカーに質問、驚くべき回答を全て公開する

国内 社会

  • ブックマーク

 この一カ月ほどの間で「中国産食品」の安全性が疑われる騒動が相次いでいる。有害物質ホルムアルデヒドにまみれた白菜、違法な着色料が塗りたくられた茎レタスに続き、過剰に硫黄漂白されたタケノコの存在までもが明らかとなったのだ。日本が輸入する食材で中国産は国別1位と聞けば、我々の食卓へのリスクも懸念される。そこで週刊新潮取材班はスーパーで購入できる冷凍食品・チルド・缶詰を販売する大手メーカーを対象にして、「中国産食品」の使用および「有害物質の混入」の有無を徹底的に調査した。

「健康被害のリスクを下げる方法」が提唱される中国

 先月中旬、中国・広東省の農産物加工場で、食品安全基準の数十倍もの二酸化硫黄が含まれたタケノコの存在が発覚した。加工業者はカビと劣化を防ぎ、見栄えを良くするために硫黄を使用したことを認めたという。

「過去にも同様の問題は度々起きていて、今年の春先にも硫黄タケノコの存在を当局が発表しています」

 とは、中国経済や企業を中心に取材、執筆するジャーナリストの高口康太氏だ。

「こうすれば日持ちする、高く売れるといったノウハウが業界内で共有されているのでしょう。中国では食品リスクを避ける方法として“同じものばかり食べない”という方法がよく提唱されます。米でも購入ごとに産地を変える、小麦など別の主食も取り入れるなど、食品の供給元を分散させることが勧められます。仮にどこかの食品に問題が起きても、摂取が分散されていれば健康被害のリスクを下げられるとの考え方です」

 かつての「毒餃子事件」では日本国内で健康被害が生じた。未だに食の安全が疑われる騒動が頻出する国の食材を口に入れるのは相応のリスクがあろう。そこで本誌は、身近なスーパーなどで市販されている商品に、野菜のみならず魚介類なども含めた全ての食材で、どれだけ中国産が用いられているのか徹底調査を行った。

 まず今回で取り上げたのは、前述の毒餃子トラブルが起きた冷凍食品をはじめ、チルドや缶詰といった加工食品である。それらを販売している大手食品メーカーに「中国産食材を用いた商品名」の有無と「食材の具体名」について回答を求めた。あわせて昨今話題のホルムアルデヒド白菜や硫黄漂白タケノコに象徴されるような「有害物質」が食材に混入していないかも聞いた。

食材の原産地を明かさない大手メーカー

 実際、本誌が取材を始めるとメーカーによって対応の差は歴然だった。余すことなく「商品名」と「原材料に中国産食材が使われているか」を明らかにした企業は少数派で、曖昧な回答でお茶を濁したり“取材拒否”の企業さえあったのだ。

 最も多かった回答パターンは「中国産食材」の使用は認めても具体的な商品名までは答えない企業である。その中の一社は「数が多すぎて個別商品を開示することは困難」と答えた上で「全ての原材料の原産国を把握しているわけではありません」とまで言い放ったのである。

 一般社団法人「加工食品診断士協会」で代表理事を務める安部司氏によれば、

「どうしても中国産はイメージが悪いので、公表したくないという面が大きいのではないでしょうか。同じような商品でもメーカーによって情報公開の姿勢には差があります。ホームページ上などでも原材料の産地や輸入実績を公開しているか。またお客様相談室などの窓口があり、質問に具体的な答えをしてくれるかなどは、購入の際の重要な判断材料になります」

 店頭に並ぶ商品が、どの国の食材で作られているのかは、食の安心安全に欠かせない情報である。それを知ることは、日々の買い物でも選択の余地を広げることにつながるのではないだろうか。

 ***

 新潮QUEで配信中の記事【身近なスーパーの「冷凍食品」「チルド」「缶詰」の中国産食材 ホルムアルデヒド全調査「実名リスト」第4弾】では、「中国産食品」を使用している冷凍食品・チルド・缶詰の実態を詳しくまとめた「実名リスト」に加えて、詳細を明かさなかった大手食品メーカーの企業名、その姿勢ついても詳しく報じている。

デイリー新潮編集部

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。