「今季の寄付金額が減ることは避けられない」 「赤い羽根募金」で幹部職員の「2億5000万円」巨額使い込みが発覚 その深刻すぎる影響とは

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 かつては誰もがこの時期になると胸に赤い「寄付の印」を挿していたほど全国に浸透した赤い羽根共同募金。今年も10月1日から全国一斉に赤い羽根共同募金運動が始まる。その赤い羽根募金を運営する北海道共同募金会で、会計担当者が寄付金1億8000万円を着服した疑いで懲戒解雇されていたが、さらに7000万円もの使途不明金があったことが明らかになった。募金活動の信頼性を揺るがせかねない不祥事の実態とは――。

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数々の隠蔽工作で遅れた不正の発覚

 北海道共同募金会がこの不祥事を発表したのは6月14日。会計責任者だった元事務局長(58)が1億8000万円の使途不明金を発生させたというもの。使い込みが発覚したのは、2月に行われた札幌国税局による元事務局長への所得税法違反容疑での査察がきっかけだった。これを受けて募金会で会計資料を精査した結果、募金会にあるべき金銭が相当額不足していることが明らかになる。元事務局長は同会名義の通帳や印鑑を一人で管理、調査によると不正な資金引き出しは2020年ごろから始まっていたという。発覚が遅れた理由について、同会の天羽啓前常務理事はこう話す。

「発覚が遅れたのは、本人が議事録を偽造するなどの隠蔽工作を行っていて気づけなかったため。年度末の会計時にはお金はちゃんとあり、帳簿上のつじつまは合っていたのです。帳簿上では不備がなかったことも事態の発覚が遅れた一因です」

 札幌国税局によると、元事務局長は金融機関から1億9000万円もの借り入れをしており、この金をつじつま合わせに使ったとみられる。査察のため、会計資料の大半を押収されてしまったことも、調査が遅れた原因だった。

巨額使い込みで不足する福祉団体への助成金

 使い込みを行った元事務局長は7月時点で懲戒解雇されたが、事態はこれで終わらなかった。9月16日、同募金会は再び会見し、新たに7000万円の使途不明金があったことを発表したのである。現時点で把握されている被害額は約2億5000万円。最初に発覚した1億8000万円は2025年度の会計分、新たに発覚した7000万円も同年度の決算で判明した使途不明金だという。不正が2020年ごろから始まっていたとなると、被害額はさらに膨れ上がる可能性もある。

 ちなみに北海道共同募金会への2024年度の寄付金総額は約6億6000万円。ここから各団体への助成がなされるが、今年は約3億4000万円を交付する予定だった。しかし、この問題の影響で実際の助成額は約5割に減額せざるを得なくなった。

「助成金の不足分については、全国組織の中央共同募金会が助成を代行する緊急支援策が得られ、手当てできることになりました。今回の事案で発生した懸案事項を一つ一つ解決していくしかありません」(天羽氏)

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