セ・リーグ優勝争いの鍵握るDeNA “CS新ルール”は阪神に追い風か逆風か

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DeNAにとってGTとの連戦はどのみち地獄

 最後にDeNAの立場になって考えてみよう。

 10月3日、巨人と対戦。翌4日、阪神と対戦。この時点でリーグ優勝争いが決着していなかったら、巨人も阪神も死に物狂いで勝ちに来る。自分たちの優勝が懸かっているのだから当然だ。

 では、優勝争いが既に決着していたらどうか。

 それでも、DeNAにとって決して楽な試合にはならないだろう。なぜなら、“5割問題”のケリを付けていなければ、優勝チームにとって“DeNAを5割未満に蹴落とすこと”に意味が生じるからだ。

 ここが今回の制度変更の面白いところである。

 従来なら、3位球団がほぼ順位を確定させた後の最終戦は、どうしても“消化試合”という色彩が強くなりやすかった。

 ところが今年は事情が違う。

 DeNAが“5割の壁”を突破するまで、ガチンコ対決が続き、阪神と巨人の戦い方をも左右する。その境界線が、まさに“5割”なのである。

“追い風”“逆風”の正体

 結局のところ、今回の新ルールが阪神にとって追い風なのか逆風なのか。

 答えは、“時期によって変わる”というほかない。

 9月25日と26日の横浜2連戦は、明らかに逆風になっている。前述したように、3位がほぼ確定しているDeNAに、CSでの2勝アドバンテージを巡る明確な目標が残っているからだ。

 一方、10月4日のDeNA最終戦については、追い風になる可能性がある。10月3日に巨人が先にDeNAと戦うため、そこで5割問題が決着するかもしれないからである。

 さらに、もし10月3日の時点で優勝争いが決着していなければ、巨人戦はまさに“優勝争い”と“DeNAの5割問題”が交錯する一戦になる。そして、その結果は翌日の阪神戦に大きな影響を及ぼす。

 新ルールは、単純に“阪神に不利”“巨人に有利”とはならない。むしろ、シーズン終盤の一試合一試合に別の意味を付け加える絶妙なルールとなっている。

 そして、その中心にいるのがDeNAだ。

 2024年には3位からCSを勝ち抜き、日本一にまで駆け上がったDeNA。その出来事がきっかけの一つとなったCSの制度変更が、今年の阪神と巨人の優勝争いに影響を及ぼしているのである。

 セ・リーグの優勝争いは、阪神と巨人だけを見ていては読めない。最後に鍵を握るのは、3位のDeNAなのかもしれない。そしてそのDeNAとの最終戦を“消化試合”にできるのか、それとも最後まで本気で戦わせるのか――。

 今年から導入された“5割”という新たな境界線が、セ・リーグ終盤戦の景色を大きく変えようとしている。

デイリー新潮編集部

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