セ・リーグ優勝争いの鍵握るDeNA “CS新ルール”は阪神に追い風か逆風か
阪神と巨人によるセ・リーグの優勝争いが、いよいよ佳境を迎えている。そんな両雄の行く手に、思わぬ“伏兵”が立ちはだかっている。3位が確定的なDeNAだ。今季から導入されたCSの新ルールによって、DeNAには“勝率5割”という明確な目標が生まれた。果たして、この“5割の壁”は阪神にとって吉と出るのか、凶と出るのか。終盤の日程をひもとくと、意外な構図が浮かび上がってくる。
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阪神と巨人の優勝争いを左右するDeNA
セ・リーグ終盤戦。阪神と巨人が激しい優勝争いを繰り広げるなか、思わぬところから両チームの命運を左右しそうな存在が浮上している。
横浜DeNAベイスターズだ。
9月24日現在、阪神の残り試合は9。そのうち3試合が、3位が確定的となっているDeNAとの対戦だ。
一見すれば、リーグ優勝を争う阪神にとっては“下位球団との終盤戦”に過ぎないようだが、今季のDeNAは阪神にとって決して相性がいい相手ではない。
ここまでの対戦成績は12勝10敗で、ほぼ拮抗しているのだ。ちなみに、巨人もDeNAに対して13勝11敗と難儀しているが、残りは1試合しかない。
加えて、今年から導入されたクライマックスシリーズ(CS)の新ルールが、このDeNAとの残り試合に別の意味を与えている。
3位が確定しても息が抜けなくなった
今年からCSファイナルステージのルールが変更された。
通常は、リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージを与えたうえで6試合制、先に4勝したチームが日本シリーズへ進む。
ところが今年から、「リーグ優勝チームとファーストステージ勝者のレギュラーシーズンのゲーム差が10以上」または「ファーストステージ勝者のレギュラーシーズン勝率が5割未満」のいずれかに該当した場合、7試合制となり、リーグ優勝チームには2勝のアドバンテージが与えられる。つまり、ファーストステージを勝ち上がった3位球団などが5割を切っていれば、リーグ優勝球団は最初から2勝を持って戦えるのだ。
ここに、今回DeNAが“台風の目”になっている理由の核心がある。
24日現在、DeNAと1位・阪神とは7.5ゲーム差。よほど連敗を重ねない限りは「リーグ優勝チームとのゲーム差が10以上」となる可能性は低そうだ。ところが、レギュラーシーズンの成績は68勝66敗3分。勝率は“5割”以上で終えられるか、予断を許さない状況が続いているのだ。
昨季までなら、3位がほぼ決まった球団は、選手起用やコンディション調整などにおいて、CSを見据えた戦い方に切り替える余地があった。しかし今季のDeNAは違う。5割を切れば、CSファーストステージを勝ち抜いてもリーグ優勝球団に2勝のアドバンテージを与えてしまう。ゆえに、5割が確定するまでDeNAは息の抜けない戦いを続けざるをえなくなる。
そして、このことが阪神にとって厄介な話になっているのである。
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