「私じゃなかったらもっと金利は上がっていた」片山さつき財務相は自信を深め…高市首相との間に“隙間風”でも交代させられなかった理由
「4%案」に高市首相の怒り
だが、片山氏が気にかけねばならないのは対米関係だけではない。
政治ジャーナリストの青山和弘氏が言う。
「片山氏は古巣である財務省にも相当配慮しています。結果、高市首相との間に隙間風が生まれている。きっかけは消費税を巡る問題でした。今、食料品の消費税率は1%に下げる方向。が、片山氏は一度、4%で調整しようとしたのです」
財務省からすれば、減税幅が小さくなるので受け入れやすい案である。
「さらに片山氏には4%なら国民民主党の賛同も得られやすいという考えもあったようです。国民民主が賛成すれば、参院でも法案は圧倒的に通しやすくなるので一挙両得というわけです」(同)
しかし、高市首相がこの案に強硬に反対したという。
「首相は4%案に対して、かなり怒ったといいます。首相の本音を言えば、1%ですら不満で本当は公約通り0%にしたい。だから4%案が浮上して、“何をやっているんだ”という反応になったわけです」(同)
今や二人の間には明らかな温度差があるという。それでも、財務相を交代させないのは、
「高市首相が片山氏をベッセント氏と渡り合える数少ない人物だと見ているからです。それにこのタイミングで片山氏を交代させると、市場の不安をいたずらにあおることにもなりかねません」(同)
そんな状況下でも片山氏は“らしさ”を全く失ってはおらず、
「片山氏は官邸内で“私がベッセントを抑えてうまくやっている。私じゃなかったらもっと金利は上がっていた”と吹聴しているそうです。首相周辺には“自分を大きく見せようとしている”と苦々しく見るムキもある。一方、米国の政府関係者の中には“片山氏は高市首相のメッセンジャーに過ぎない。さほど役に立たない”という評価もあると聞いています」(政府関係者)
その自己肯定力には見習うべきところもあろう。だが、市場の信認を失えば“日本売り”は再び加速する。日本経済をその過信の道連れにすることなきよう願いたい。
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