「1回戦で負けてかわいい子を見つけようと」…熱い昭和の「高校生クイズ」 87年地区予選の出場者たちが語った“参加の理由”

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「生徒の判断に任せております」

 こうして選ばれた全国49のチームは、全国大会に出場できる。昨年(※1986年の第6回大会)は東京の国立競技場で開かれ、勝ち残った3チームによる決勝は富士山の頂上で行われた。

 優勝したのは、奈良県代表の東大寺学園(3年生)。関西では、神戸の灘と甲陽、京都の洛星と並ぶ進学校である。チームのB君は東大の理科I類に進学し、C君とD君は浪人中。代表してD君が語るには、

「このクイズに応募したキッカケは、ぼくとC君がウルトラクイズのファンだったからです。このクイズは、答えを知っていてもボタンを押す瞬発力がないと駄目なので、地区予選の時にも自分の力が及ばないなあと感じたことがしばしばでしたね」

 優勝が決まってから、

「優勝旗を校長室に飾ってもらったり、2学期の始業式の時に全校生徒の前で表彰してもらったのですが、恥ずかしいようなカッコ悪いような気がした」

 2人が浪人中のため、まだアメリカ旅行には行っていないという。当時の校長だった田中良夫先生も出場に反対しなかったそうで、

「私どもは、大体のことは生徒の判断に任せております。服装も自由ですし、校則もない。クイズに出ること自体、どうこう言ったことは全くありません」

初回から10万人以上の申込み

 過去の優勝校をさかのぼって見てみると、進学校が目立っている。第1回が県立山形南高校で、以下、宮城県立第一女子高校、都立江戸川高校、岐阜県立加納高校、宮城県立仙台第二高校と続く。また、全国の高校5553校のうち、応募したことがない高校は約800。東京では33校が不参加校である。

「クイズ選手権に出場する高校生は、全体的な傾向から見て優等生が多いですね。真面目でおとなしい学生が多いようです。出場を禁止する高校もありますが、クイズの問題自体、質のいいものが多く、それで学校の方も認めてきてくれている傾向がありますね」

 と、篠崎安雄プロデューサーは言う。日本テレビの別のスタッフも、

「どのくらいの人数が集まるかが不安材料のひとつでしたが、初回から10万人以上の申込みがあったので驚きましたよ。やはり、代表に選ばれると上京できる、というのがひとつの魅力のようです。今年(※1987年の第7回大会)、中国地方の代表になった米子東高の女子チームは、まだ一度も東京へ来たことがないらしく、はしゃいでいました。大会に出場するまでの道のりを、修学旅行のように楽しみながらやっているわけです」

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「スタンドを出たところでふらっと倒れちゃったんです」――第1回【「武田信玄の幼名は、武田鉄矢という」…昭和の「高校生クイズ選手権」でワザと間違えた出場者の意図とは 熱気あふれる「87年の地区予選」レポ】では、1987年8月の関東地区予選で倒れた生徒の証言などを伝えている。

デイリー新潮編集部

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