「武田信玄の幼名は、武田鉄矢という」…昭和の「高校生クイズ選手権」でワザと間違えた出場者の意図とは 熱気あふれる「87年の地区予選」レポ

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野球をやってない人は何で燃えるか

 さて、この夏(※1987年)で7回目を数える「クイズ選手権」、

「夏の甲子園野球大会ってのはすごく燃えますよね。だけど、燃えているのは野球をやっている人だけ。では、野球をやってない人は何で燃えるか、と考えて始めたのが、クイズの甲子園大会"なんですよ」

 と、日本テレビの篠崎安雄プロデューサーは語る。初回は昭和58(1983)年。同じ学校の高校生3人が1チームとなり、全国で行われる地区予選に参加する。それを勝ち抜いた各府県1チームの代表(東京と北海道は2チーム)49組が東京で行われる全国大会に進出。優勝すれば10日間のアメリカ旅行と副賞2000ドル(約30万円)を獲得できる仕組みだ。

 普通のクイズ番組と違うのは、知力と共に体力も必要とされる点。問題を読み上げられ、解答がわかった人は、30キロの干し草を乗せたソリを引っ張って競争でブザーを押しに行ったり(北海道予選)、泥の中でムツゴロウと共に駆けたりしなければならない(長崎予選)。

ウケ狙いでわざと誤答

 関東地区予選の3日後、中部地区予選に集まったのは約1万5000人。およそ5000のチームが、5つの県代表のイスを目指して争った。一次会場となったのは、名古屋市内の公園。午前11時ごろからクイズは始まった。第1問は、マルかバツかで答える質問で、

「富士山の頂上からジャンプして、日本列島全体を見渡すためには、本大会出場者23万人の身長を合計した高さで十分である」

 というもの。バツと答えたチームは、即刻、帰らねばならない。ひとつの質問で、「何千人という参加者が一度に失格になり、バッサバッサと切り捨てられるところが快感だ」という人さえいるほど、生き残りチームは急激に減っていく。

 もっとも、質問の中には、

「武田信玄の幼名は、武田鉄矢という」

 なんてのもあった。マルと答えたチームがひとつだけあって失笑を買ったが、これは受けを狙ってのことらしい。

 このマルバツ問題、どちらかと言えば知識より運を試す要素が強いが、1県8チームに絞られた後は100問のペーパーテスト。そして午後3時ごろ、1県4チームまで絞られた生き残りチームは、第2会場である浜名湖畔のヨットハーバーに移動した。

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「かわいい女の子を見つけようと思ったんですよ」――第2回【「1回戦で負けてかわいい子を見つけようと」…熱い昭和の「高校生クイズ」 87年地区予選の出場者たちが語った“参加の理由”】では、高校生たちの生声をお届けする。

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