「バイクで彼の背中にしがみつき、私は女に戻った」年下タイ人青年との“格差不倫”に溺れた駐在妻 夫だけ先に帰国させ…待っていた結末は

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 海外駐在員の妻と聞けば、異国の地での優雅な姿を想像するかもしれない。しかし、その華やかな生活の裏で、慣れない環境での孤独や夫婦のすれ違いに苦しむ女性も少なくない。駐在員の家族問題に詳しい心理カウンセラーの前川由未子さんが明かす、年下のタイ人青年との恋に溺れた駐在妻の悩みとは――。

渋滞のバンコクで出会った青年

 大手メーカーに勤める夫の海外拠点への赴任に伴い、小学生の子どもを連れてタイ・バンコクへ渡航した佳奈恵さん(仮名・30代)。会社から用意された住まいは高級コンドミニアムだった。

「初めての海外生活で不安はありましたが、環境には恵まれました。日本人が多く住むエリアだったので、日系のスーパーや日本食のお店はありましたし、病院でも日本語が通じることが多く、想像以上に生活は快適でした」(佳奈恵さん、以下同)

 日本語だけで十分に暮らせる環境ではあったものの、せっかくタイに住むのだから現地の言葉も学びたいと考えた佳奈恵さんは、平日の昼間にタイ語教室へ通い始める。少しずつ現地での生活に慣れていった彼女だったが、しばしば“世界最悪レベル”とされるバンコクの交通渋滞が、人生を変えるきっかけとなる。

「ある日、お友達とランチをしていたら、子どものお迎えに間に合わなくなりそうでした。スクールバスの送迎時間に、保護者は到着場所で待つ決まりだったのです。あわててタクシーに乗ったものの、完全に渋滞にはまって動かなくなり、パニックになってしまって……。そこで意を決してタクシーを降り、路地の入口で客待ちをしていたバイタク(バイクタクシー)のドライバーに助けを求めたんです」

 そこで出会ったのが、現地でドライバーとして生活する20代のタイ人青年・ナット(仮名)だった。ワイルドな日焼け肌と、タイドラマの俳優を思わせる整った容姿の彼は、慣れた手つきでヘルメットを渡すと、車と車の隙間をすり抜け、裏道を巧みに使って子どものバスの到着地点まで無事に送り届けてくれたという。

「バイタクでは、運転手のすぐ後ろにまたがって乗るため、走行中は自然と体が近くなります。信号待ちのたびに、彼は振り返って片言の英語で話しかけてきました。目的地へ着いて、『コップンカー』(ありがとう)とお礼を言うと、彼は白い歯をのぞかせて『アリガト。マタネ』と日本語で返してくれました。夫以外の男性と体を密着させた緊張感と、ピンチを救ってくれた頼もしさと言葉の可愛らしさ、はにかんだような笑顔に胸がときめいて、一気に彼を意識した瞬間でした」

人目をしのんだローカルデートと刺激的な関係

 それ以来、佳奈恵さんは最寄り駅や買い物先からコンドミニアムへ戻る際、彼が待機する乗り場を使うようになった。何度も顔を合わせるうち、二人はLINEを交換し、連絡を取り合う仲へと発展していった。

 語学学校で習ったばかりのつたないタイ語や翻訳アプリを交えて言葉を重ねるうち、二人の距離が縮まるのに時間はかからなかった。

 平日の昼間、夫が会社に行き子どもが学校に通う時間帯を使って、の密会が始まった。佳奈恵さんが足を踏み入れたのは、高級コンドミニアムや日系スーパーの並ぶエリアとは対極にある、ムッとするような熱気と排気ガスの匂いが立ち込めるローカルな世界。日本人が滅多に行かないような路地裏の店や、一泊数百バーツの庶民派ホテルでデートを重ね、ほどなくして体の関係を持った。

「多忙で疲れて帰ってきてはすぐ寝てしまう夫とは、産後ほぼレスでした。でもナットは、言葉こそカタコトですが『キョウモ カワイイ』『ダイスキ』とストレートに情熱をぶつけてくれた。彼のたくましい腕や体温に包まれている時だけは、自分が一人の女性として求められていると実感できたんです」

 そんな彼を繋ぎ止めたい一心から、佳奈恵さんは次第にデート費用を負担したり、乗車賃にも多めにチップを上乗せして渡すようになっていく。バイクタクシーの1回の乗車料金は通常数十〜100バーツ(約200〜500円)程度。日本人にとっては手ごろな金額だ。佳奈恵さん自身も自由に使えるお金は少なかったものの、お小遣いの中から差し入れやプレゼントを渡したりして彼に気を配っていたという。

 駐在員の家族問題に詳しい心理カウンセラーの前川由未子さんによると、こうした異国での不倫に走る背景には、駐在妻特有の孤立感に加え、本人が幼少期から抱えてきた寂しさや、身近な人との関係の築き方が影響することもあるという。

「すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、長年の満たされなかった思いを抱えている場合、強い言葉で愛情を示してくれる相手に急速にのめり込むことがあります」(前川さん)

 幼い頃に親からの十分な愛情を感じられなかった寂しさが未解消のまま残っていると、本当に欲しかった安心感や愛と、性愛を混同してしまう場合も。

「異国で孤立している時、ストレートな情熱を向けてくれる相手が現れると、その愛着の欲求が満たされたような錯覚に陥ります。ダメだと分かっていても、現実逃避としての快楽に没頭し深みにハマってしまうのです」(同)

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