「バイクで彼の背中にしがみつき、私は女に戻った」年下タイ人青年との“格差不倫”に溺れた駐在妻 夫だけ先に帰国させ…待っていた結末は
子どもを理由にタイに残留。しかし未来のない関係が心を蝕み……
不倫関係も1年近くが過ぎたころ、決定的な転機が訪れる。夫の任期が終了し、帰国の内示が出たのだ。
普通であれば一緒に準備を進めるところだが、ナットと離れたくない佳奈恵さんは、「子どもが可哀想だから、学期の切れ目までタイに残りたい」と主張した。夫を一人で先に帰らせ、自分と子どもだけバンコクに残ることを選択したのだ。
しかし、夫がいなくなったことで、かえって現実に直面することになる。
「夫がタイから去って彼と自由に会えるかと思いきや、関係の限界が見えてきて、どんどん虚しくなっていきました。言葉の壁もあれば、育ってきた環境や収入の格差も圧倒的です。夫に気持ちは残っていないけれど、ナットとの将来も考えられない。いよいよ自分の帰国期限が迫ってくる中、どうしたらいいか分からなくなり、パニック状態でカウンセリングに駆け込みました」(佳奈恵さん)
母子だけが残ったことで、日本人駐在妻たちの狭いコミュニティ内で瞬く間に噂も拡散した。「現地の男と浮気しているらしい。相手の男のために残ったらしいよ」という話が広まり、精神的にさらに孤立を深めていったという。
カウンセラーの前川さんは、この状況を次のように分析する。
「不倫によって一時的に孤独が埋まったように感じても、それは本質的な解決にはなりません。夫がいなくなったことで逃避の口実が消え、かえって自分の抱える根源的な虚しさと正面から対峙せざるを得なくなったのでしょう。
こういったケースでは、自分が求めていたのは確かな安心感や愛情だと自覚することが解決への第一歩。一時の性愛では満たされない現実を直視した上で、ご主人やご家族と真摯に向き合い直し、絆を再構築していく必要があります」
佳奈恵さんはその後、心理カウンセリングを通じて自身の問題を見つめなおし、青年との付き合いを清算。遅れて帰国し、現在は少しずつ夫との関係を築き直しているという。
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