いつも通りPASMOをタッチしたのに「えっ! なんで通れないの?」…上野駅「クレジットカード専用の自動改札」に困惑の声 「わざわざ専用機を置く意味があるのか」

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 東京メトロは、7月31日から東京メトロ銀座線上野駅の改札に、「クレジットカード・QRコード専用」の改札機を1台設置した。現在、クレジットカードやQRコードを使って列車に乗れるシステムの導入が進んでいる。乗客の選択肢が広がり、利便性が高まることが期待されるが、一方で、困惑と批判の声が広がっているという。

 というのも、この新たな改札機は、SuicaやPASMOといった交通系ICカードは一切使えない。にもかかわらず、デザインなどの見た目の雰囲気が、従来の改札機と区別しにくいのである。そのため、従来の交通系ICカード専用の改札口と同じ感覚で通過しようとして、止められてしまうトラブルが相次いでいるようだ。【取材・文=宮原多可志】

東京メトロの問題の改札機

 ラッシュ時に間違ってクレカ専用の改札機を通過しようとした乗客が止められ、それが混乱の原因になっている――。上野駅を通勤で利用しているであろう人物はSNSでそんな声を書き込んでいた。そこで、筆者は平日の早朝、ラッシュの時間帯に上野駅を訪問し、観察してみた。

 問題の改札機はJRや日比谷線などへの乗り換えでよく使われる「JR上野駅方面改札口」にある。ここには改札機が11台並んでいるが、そのうちの1台が、クレジットカード・QRコード専用の改札機なのだ。

 改札前の通路には、「クレカをタッチでクレカ乗車」「QR乗車券 こちら!」といった文言が大きく書かれている。また、改札機全体がクリーム色に塗られており、交通系ICカード用の改札機との違いを強調している。

 幸いにも、筆者が訪れたラッシュの時間帯は、乗客が止められている場面には遭遇しなかったが、翌日の昼間に上野駅を利用したら、止められている人を目にした。通勤で上野駅を利用する人はこの“トラップ”のような改札機の存在を把握し、避けるようになっているのかもしれないが、そうでない人ほど引っかかるのかもしれない。

知らない人は困る可能性も

 ラッシュの時間帯でも、明らかにこの改札機だけ、利用する人が少ないように思えた。ほとんどの乗客はICカードで改札を通過し、クレジットカードやQRコードで地下鉄に乗る人はまだ少数派なのだろう。この改札機を導入したことで、乗客が改札を通過するスピードが、若干ではあるものの遅くなってしまったのではないかと感じる。

 こうした改札機があることを知らない旅行客や地方在住の人は、誤って通過しようとしてもおかしくないだろうなとは思える。交通系ICカードを持たない外国人には便利だという意見があったが、わざわざ専用の改札機を設置してそこまで利便性が向上するか、疑問に感じた。

 そもそもこの改札機が槍玉にあげられた原因は、ずらり並んだ改札機の列の隅ではなく、よりによって中央付近に配置されているためだろう。「人が集中する場所に置くのは適切なのだろうか」という声が上がっていたが、その通りだと思う。

 また、導入前にはニュースで報じられることが少なかったため、周知不足を指摘する意見もあった。確かに、筆者も上野駅はよく利用するのだが、SNSで騒動になるまで、こんな改札機があることを知らなかった。

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