いつも通りPASMOをタッチしたのに「えっ! なんで通れないの?」…上野駅「クレジットカード専用の自動改札」に困惑の声 「わざわざ専用機を置く意味があるのか」

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わかりにくい改札機は他にも

 なお、東京メトロと大阪メトロには、より複雑な改札機も導入されている。なんと、1台の改札機に、交通系ICカード、磁気(紙)の切符、クレジットカード、QRの“4つ”で通過できる機能がまとまっているのだ。それが同じ場所に集約されているのかと思いきや、切符を投入したり、カードをタッチしたりする位置が別々になっている。

 上野駅にもこの改札機が導入されているが、正直、どこにタッチすればいいのかがわかりにくい。そのため、誤って別の場所にタッチしてしまい、やはり止められてしまう人が続出しているようである。なぜ1カ所にすべての機能をまとめなかったのか――と思うが、現在の技術的には難しいのかもしれない。

 大阪メトロでは、顔認証で改札機を通過する実証実験も行われている。その専用の改札機はゲートのような造りになっており、他との違いがわかりやすいため、間違って入ってしまう人は比較的少ないと思われる。クレジットカード・QRコード専用の改札機も、このぐらいわかりやすいようにすべきではないだろうか。

過渡期ゆえの混乱か

 大阪メトロは2031年度をめどに、磁気の切符の廃止を決めたと報じられた。東武鉄道にいたっては、早くも2027年春にはQR乗車券へ完全移行するといい、改札機の改修を進めている段階だという。従来の磁気の切符は改札機に詰まりやすく、メンテナンスにも手間がかかる。今後5年ほどの間に、QR乗車券の普及が進んでいくと考えられる。

 交通系ICカードが普及しだしたときも、磁気の切符が投入できないIC専用の改札機を設置したところ、批判が巻き起こった。現在は交通系ICカードの利用者が圧倒的に多数だが、将来的にはクレジットカードでの乗車が一般的になっていくのかもしれない。そういった過渡期であるがゆえ、混乱を招いていると考えられる。

 しかし、利用手段を狭めてしまうことで、高齢者をはじめ、普段あまり公共交通を利用しない人が、鉄道を使いにくくなってしまうのではないかという意見もある。高齢化も進み、インバウンド客も増加した時代において、万人が等しく利用しやすい公共交通とはどのようなものなのか。幅広い視点から議論がなされるべきであろう。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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