“日本人俳優”の熾烈な争奪戦が激化…話題作連発の「ネトフリ」にアマゾン「Prime Video」が日本発オリジナル作品で大攻勢 コンテンツ投資“2倍増”は奏功するか

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配信ビジネスの可能性

「これまでPrime Videoの日本制作のオリジナル作品で大きな話題になり、映画化までされたのは、米倉涼子(51)が主演した『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』、大沢たかお(58)が主演し、プロデューサーも務めた人気コミックの実写版『沈黙の艦隊』ぐらい。その間にNetflix(ネトフリ)は、アダルトビデオ業界の裏側を描いた『全裸監督』シリーズ、不動産業界と地面師にクローズアップした『地面師たち』などがヒット。今年に入ってからも、人気占い師・細木数子さんの半生を描いた『地獄に堕ちるわよ』、名作映画をリメークした『ガス人間』、人気コミックを実写化した『九条の大罪』などが話題になっている。今回のPrime Videoの大幅な投資拡大によって、今後は日本発の大型コンテンツをめぐるNetflixとの競争が一気に激しくなるのでは」(同)

 実際、Prime Videoの新たな配信作品への起用が発表された前述の森、山田裕貴と杏奈、大西、芦田はいずれも各テレビ局の連続ドラマや映画で主演クラスを務める俳優たちだ。

 また、人気コミックを映画化した「ずっと独身でいるつもり?」(2021年)の第2弾として、もはやアナウンサーの枠を超えて活躍する森香澄(31)を主演に迎えた新作映画「てんてん ずっと独身でいるつもり?」を10月23日から独占配信することが10日に発表された。

「黎明期の動画配信サービスはテレビ局が制作した放送後のドラマや、公開後の映画を配信するケースが中心でした。しかし、コロナ禍に配信ビジネスが活況を呈し始めたことで、現在は完全に様相が変わっています。配信会社自身が巨額の制作費を投じ、テレビではなかなか実現できないスケールの作品を作り、人気俳優たちを主演や主要キャストとして囲い込むのです。特に顕著なのがネトフリで、リリー・フランキーさん(62)、斎藤工さん(45)、さらには薬物事件を起こした後のピエール瀧さん(59)もすっかり常連。さすがに、この3人はネトフリ色が濃いのでPrime Videoではキャスティングしないでしょう。今後、この流れはさらに加速するとみられ、ネトフリもPrime Videoも作品製作のペースを加速させそうです」(民放テレビ局関係者)

 その流れによって巻き起こりそうなのが、俳優たちの争奪戦だ。作品製作にあたり、必要になるのは主演級だけではない。20代、30代の若手俳優から、作品に厚みを持たせるベテランまで、キャスティングの対象は広がる。

「俳優側にとっても、配信作品への出演には大きなメリットがあります。まず、ギャラがテレビ各局よりも高い。さらに、日本国内だけでなく、海外の視聴者に作品を届けられることもあるので、海外進出を目指している俳優にとっては大きなチャンスなのです」(同前)

逆境に立つテレビ局

 逆に、この状況に対して今以上に危機感を募らせることになりそうなのが、民放のテレビ各局だ。テレビ局の場合、スポンサーの意向、放送枠、視聴率、編成など、作品作りにはさまざまな制約があるが、

「もちろん、テレビドラマには依然として大きな宣伝力があり、地上波で主演することの価値も失われてはいないものの、もはや俳優たちにとって『テレビで主演する』ことだけがキャリアの最終目標ではなくなってしまいました」(前出・記者)

 その中で例外なのが、視聴者の受信料収入が制作費に回っているNHKだという。以前よりも世帯視聴率がダウンしているとはいえ、

「影響力や話題性の観点から、朝の連続テレビ小説のヒロインと大河ドラマの主演は、俳優たちにとって大きな目標のままです。今後、特にこれまで映画を主戦場にしてきた俳優たちは、映画や配信を優先し、民放ドラマへの出演は作品を慎重に選ぶ傾向になる可能性が高くなるのではないでしょうか」(同)

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