「25年も一人の女性をストーカー」「自認が16歳の61歳女につきまとまとわれ…」 ゾッとする「執着系ドラマ」3選
執着ほど怖いものはない。それを愛と呼んで美化したり、正当化してしまうから。今夏、執着が強烈な作品をまとめてみた。ゾッとするので、ある意味「納涼系」ね。
【写真を見る】「69歳には見えない!」 ロリータ風ファッションが似合いすぎている、かたせ梨乃
まず、かたせ梨乃のご乱心。あの梨乃様がはじけ切っているのが「夫婦と16歳」(テレ東)だ。61歳だが自認は16歳の白石美子(みこ・美少女のミコちゃんという脳内設定)。家出して、行くあてもなかったミコちゃんに優しくしてくれたのが、ヒロさんこと野村紘(豆原一成)。ミコちゃんは恋心を抱くも、ヒロさんは新婚、元キャバ嬢の妻・冴(さえ/岡田結実)がいる。この若い夫婦につきまとい、執着がおかしな方向へ、という物語。一瞬、何かの疾患かと思いきや。ミコちゃんの本名は吉田美子(よしだよしこ)で、横柄で家事・育児を一切やらない夫と、孫の世話まで押し付けてくる娘に嫌気がさして逃げてきた。その際、精神が16歳に戻るという心の防衛反応だと判明。奴隷のような人生を捨て、やり直したいゆえの乱心。それはそれで切ないが、執心っぷりは鳥肌モノ。ロマンティックホラーと銘打つだけある。
劇中の梨乃様は、微妙なロリータファッションやセーラー服で大暴れ。映画「極道の妻たちII」で、乳房丸出しでワイヤーにつられていたあの無敵の梨乃様が、まさかのカマトトっぷり。若さと幼稚さを礼賛する時代の趨勢を物悲しく感じるのだが、梨乃様がとても楽しそうだから、よしとしよう。
もう一人は田中麗奈だ。麗奈が演じる事務所社長が、気弱でお人よしなキャスターの夫(古川雄大)への執着をねっとり見せると思いきや、初回で死んでしまうのが「親愛なる夫へ」(日テレ系)。霊になってまでも夫を支配&脅迫するので、霊障と言いたいところだが、悪霊ではなく守護霊と化す。夫婦仲が最悪の状態で死別したが、霊となって対話するようになってから互いを深く理解することになり、絆を再確認するっつう。この夫婦に対して、複数の人間の執着と悪意が存在し、絡み合った結果の悲劇という展開。執着されて勝手に恨まれる恐ろしさがてんこ盛りだったな。
もう一つ、日テレの作品を。松村北斗が25年も一人の女性を思い続けるという問題作「告白」だ。乱心、霊障ときて、最後は幼少期からの超長期ストーカーだ。
幼い頃、大企業の社長令嬢・野瀬麻里子(岡崎紗絵)に助けられたことがあり、そこから生涯「彼女を守る」と決意したのが、北斗演じる雪村爽太。すごいのは、同じ中学・高校・大学へ進み、同じ会社に就職。気付かれないよう話しかけず、アピールもせずわきまえて、麻里子の行動や習性や好みを把握するという周到さ。
超長期ストーキングにゾッとする反面、一途で律儀で控えめで礼儀正しく、冷静なので、おぞましいと感じさせない「北斗マジック」がある。で、本当に執着していたのは、刑事役の玉山鉄二という展開へ。こっちもどうやら超長期的執着。公権力や権限を握った奴の執着はヤバいって! ここまで他人に執着できるのは、ある種の才能でもあり、ちょっぴりうらやましくも思う。








