今年の紅白はどうなる 「最後の大物」出場歴なし78歳の動向 NHKを悩ませる「EBiDAN」と「M!LK」の扱い

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「最後の大物」登場か

 ほかに注目されるのは特別企画。通称・大物枠に誰が登場するかである。昨年はラジオも含めると放送開始から100年の節目だったので、例年よりボリュームがあり、矢沢永吉(76)が「真実」「とまらないHa~Ha」「トラベリン・バス」を披露。松任谷由実(72)が「天までとどけ」「翳りゆく部屋」を歌った。

 さらに玉置浩二(67)は「田園」「ファンファーレ」を熱唱。松田聖子(64)は「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~」を歌い上げた。ほかに堺正章(80)、氷川きよし(49)、福山雅治(57)、星野源(45)もステージに上がった。これだけ集めるのだから、紅白ならではの交渉力である。

 その交渉力でも口説けない大物が小田和正(78)。ソロとしても1989年に解散したオフコースとしても出場歴はない。「最後の大物」とも呼ばれている。紅白側はずっと出演を依頼しているが、承諾が得られないとされ、2005年にはそれが一部で報道された。

 ただし、考えが出演に傾く可能性もある。カギとなるのは紅白の演出だ。熊本地震、千葉豪雨などの被災地支援を強く打ち出す内容になったら、小田の心が動く可能性も出てくると見る。小田は以前から傷ついた人たちを慰めようとする気持ちが強いからだ。

 小田は1994年、泉谷しげる(78)が企画し、東京・日本武道館で行われた「日本をすくえ'94 ~奥尻島、島原・深江地区救済コンサート~」に主力メンバーとして参加。裏方も買って出た。

 東日本大震災の被災地支援は現在まで継続的に行っている。ほかにもアフガニスタン復興支援など数々のチャリティに協力している。チャリティは義務と考える欧米アーティストに近いようだ。

 小田とNHKにパイプがないというわけではない。ドラマ「正直不動産」(2022年、24年)のエンディングテーマ「so far so good」は小田が歌った。

「言葉にできない」や「たしかなこと」などが大晦日に聴けるか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社。放送担当記者・専門委員として、1994年のNHK連続テレビ小説「春よ、来い」のヒロイン途中交代や、1999年のフジテレビ「愛する二人別れる二人」のやらせ問題などを特報する。2015年に毎日新聞出版へ入社し、サンデー毎日編集次長を務める。編集者としては「小池百合子都知事の真実」などを担当した。2019年に独立。元・放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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