コミケ「コスプレ写真集2000円は高い?」論争 「ほぼ利益なし」「愛だけ」「日本は安すぎ」レイヤーたちの懐事情
「同人写真集=儲かる」のイメージ
今回、B5判86ページの新刊を3000円で販売したグラビアアイドルの青山ひかるさんも「経費を全部計算してみると、3000円で売ってもほとんどプラスにはなりません。印刷代だけでなく、スタジオ代や衣装代もかかりますし、紙や印刷にこだわればさらに費用は上がります。1000円台では、さすがに元が取れないです」と内情を明かす。
それでも「同人写真集=儲かる」というイメージを持っている人がいるのも事実だ。その一因には、トップコスプレイヤーたちの成功があるのかもしれない。たとえば、えなこは2019年、テレビ番組に出演した際に「多い時には1日1000万円を売り上げる」と明かして大きな話題を呼んだ。えなこ以外でも、コミケで販売する写真集で数千万円の売り上げがあるというコスプレイヤーの話を聞いたことがある。
ただ、これは同人写真集には限らない。昔から夏、冬の2回の同人販売だけで数千万円の売り上げとなる漫画家がいるという話はよく聞く。それも、あくまで上澄みの上澄みであり、多くのコミケ参加者にとっては遠い話であり、コスプレイヤーにとってもそうだ。
前述のきのぴーさんも「一部の大手サークルは利益が出ると思いますが、それ以外は少し黒字になるくらい。皆さんが思っているほど儲かりません」と語る。
日本特有の事情?
さらに台湾出身のコスプレイヤーSamekiさんは、むしろ日本のコスプレ写真集は安すぎると話す。
「私は台湾出身ですが、台湾では日本円で4000〜5000円くらいが普通で、その倍くらいすることもあります。私の場合は印刷部数が少ないので、原価も高く、4000円でも利益はギリギリです。でも日本では60ページくらいの写真集を2000円で売っているコスプレイヤーさんもいて、正直『すごいな』と思います」
Samekiさんによれば、写真集を出すことに対する考え方が、日本と海外では違うという。
「海外のコスプレイヤーは収益を考えて活動する人も多いんです。でも日本は赤字でも『作るのが楽しいから』と続けている人が多い印象です。それは素晴らしいと思います。でも、日本のコスプレ写真集は、もう少し値段を上げてもいいと思いますよ」
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