大阪万博工事で「水増しさせた金」は「米粉カフェ」に…映画ロケ地と紹介 カンヌ受賞監督は「とても驚き」
大阪・関西万博を巡る水増し請求事件で、竹中工務店の河井辰巳が、背任容疑で大阪府警に逮捕されたのは8月19日のことだった。金がつぎ込まれた先は自宅、そして妻のカフェだった……。
【写真】“水増しさせた金”が流れた容疑者の自宅&妻が経営する「米粉カフェ」
「容疑は、昨年2月から5月にかけて工事費用を下請け業者に水増し請求させ、会社に1300万円余りの損害を与えたというもの。河井は万博の現場責任者であり、水増しさせた金を奈良市内にある自宅や妻の経営するカフェなどのリフォーム費用に充てていました。改修費用は総額で6000万円以上に上ります」(全国紙デスク)
件の自宅は、築25年余りの大きく張り出したバルコニーが特徴的な一軒家。そこから歩いて20分ほどの商店街の一角に、カフェ「米粉Cafe沙羅双樹」はある。約120平方メートルの敷地に立ち、河井容疑者の妻が2020年に2階建ての中古物件を購入し開店したという。
「奥さんは当初から『カフェをやりたい』と希望していました。購入価格は3000万円ほどで、キャッシュで買ったと聞いています」(河井夫妻のさる知人)
実はこのカフェ、ある映画作品との“接点”があった。
「面影を全部消してしまいたくなかった」
奈良県観光公式サイト「なら旅ネット」の「河瀬直美監督映画ロケ地めぐり」のページでは、2003年に公開された「沙羅双樹(しゃらそうじゅ)」にゆかりのある場所として、このカフェが紹介されている。河瀬氏といえば、カンヌ国際映画祭でグランプリに輝くなど、作品が世界的に称賛されてきた有名監督だ。
監督自身の故郷・奈良を舞台にした同作では、墨職人の一家にまつわる出来事が描かれ、作中では主人公の幼なじみの女性が履物店を訪ねるシーンがある。この履物店は当時実在しており、店主とその妻が亡くなったのちに、親族が建物を売却。その後、不動産業者から河井容疑者の妻の手に渡ったというわけだ。
映画にちなんだことは「沙羅双樹」を掲げた店名からも明白だが、開店当時、地元のネットメディアは次のように紹介している。
〈河井さん(注・妻)はこれまで世界24カ国を旅してきたといい、各国の雑貨が店内のアクセントになっている(中略)「店の建物は奈良を舞台にした映画『沙羅双樹』にも出ていた履物店だったもの。その面影を全部消してしまいたくなかった」という〉
目撃されていた「リフォーム工事」
河井容疑者や夫妻の娘も手伝っていたというこの店に、犯罪で得た資金が使われていたということになる。近くの商店主によれば、
「昨年、店内の間仕切りを変えたり、玄関に敷いてあった石を除いて木を張ったりとか、ちょくちょく工事の人が来ていました」
巻き添えを食った格好の河瀬氏は、次のようにコメントする。
「『沙羅双樹』という名前のお店ができたことは知っていますが訪れたことは一度もなく、今回のことはとても驚いています」
8月27日発売の「週刊新潮」では、河井夫妻を知る人々が目撃した一家の様子について詳しく報じている。









