妊娠・川口春奈は「掟破り」か 「CM業界」の誤解とウラ事情 「真の女王」が「フジパン」に出るワケ

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誤解が多いわけ

 なぜ、CMに関する話には誤解が多いのかというと、情報源が限られているからだろう。スポンサーの宣伝部は芸能界の事情に通じているわけではないから、話したくても話せない。他社の契約内容も知らない。

 各社の契約を知る広告代理店はスポンサーとの秘密を厳守する。だからこそ、複数の企業と並行して取引ができる。秘密が守れなかったら、代理店に勤められない。

 芸能界と代理店をつなぐのはキャスティング会社であり、さまざまな芸能人の契約内容を知りうる立場だが、世間には存在すらほとんど知られていない。芸能事務所もギャラが関係するので、CMに関しては口が重いのだ。

 まず、CMに関する話でよくある誤解は、数で「女王」を決めてしまうこと。CM関係者や芸能関係者はそんな乱暴なことはしない。CM関係者は起用社数争いなどに興味を持たない。

 なぜかというと、1社当たりの契約金が高いか安いか、本人のイメージにプラスになるかが問題であり、数に大きな意味はないからだ。契約金が安くても構わないのなら、起用社数は増やせるのである。

 中小企業、新興企業のCMは予算が低いから、契約金の安い女優に飛びつきやすい。

「芸能事務所の中にはCMを女優のプロモーションビデオのように考えているところもある。契約金が数百万円台と低くても顔を売るために出る」(芸能事務所社長)

 ほとんどドラマに出ていないにもかかわらず、CMにはよく出ている女優がいる。裏にはこんな構図がある。

 では現在の真のCM女王は誰かというと、綾瀬はるか(41)に違いない。異論を唱える芸能関係者はいないはずだ。起用社数は川口の半数以下の7社だが、その内容が並みの芸能人とは大きく異なる。

 契約先は世界的カジュアル衣料ブランドのユニクロ、自動車大手のマツダ、国内最大手の生命保険会社である日本生命、世界的な日用品メーカーのP&G、ビール大手のキリンなど、大半が世界展開する会社や日本最大級の企業なのである。

 綾瀬の契約先である大企業と、中小企業や新興企業を同じ1社と数えることはできない。綾瀬の契約先は宣伝費が潤沢だから、トップクラスである綾瀬の契約金も容易に支払える。ただし、その金額は各社で違う。そもそも綾瀬が起用社数を増やそうと考えたら、簡単だ。契約金の値下げに応じたら良い。

 次に明らかな間違い。「芸能人ごとに契約金はしっかりと決まっていて、相場表がある」というもの。かつては高倉健さんと吉永小百合(81)が1億円で、相場表のトップといわれたが、そんな代物はどこにも存在しない。

 契約金交渉の仕組みを考えたら分かる。交渉は企業と芸能人側で個別に行われる。その際、契約期間、出演媒体(ウェブや新聞、雑誌なども含めるかどうか)、広告地域などが考慮される。

 企業によって契約期間も出演媒体もバラバラなのだから、「健さんなら1億円」などと一概に決められるはずがない。契約金は同じ女優でも企業によって大きく違ってくるのだ。また、企業側が契約したい女優が競合商品のCMに出ている場合は、そのCMを降りてもらうための補償金についても話し合われる。やはり一律では語れない。

 各社がその女優といくらで契約したかなどの情報はキャスティング会社が握っている。仮に綾瀬が1億円でユニクロと契約していたら、新規参入する企業は恥ずかしくない金額を用意して交渉する。その情報を各芸能事務所は入手し、自分のところの契約交渉に生かす。

 綾瀬の契約金は大半が8000万から1億円程度と見られる。断定できないのは企業によって契約金額が異なるから。CMの話には億単位の金の話がポンポンと出てくるが、長引く不況で企業の広告費は青天井ではないので、芸能人の契約金の上限は1億円程度だ。

 綾瀬がもっと安い金額で契約している可能性があるのが、フジパンである。食品は単価が安いため、広告費が限定されている。綾瀬は2023年からCMに登場した。

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