正面から「消費減税にノー」小渕優子元経産相の見えない展望 「政界のお兄ちゃん」もやることがなく

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“お兄ちゃん”と呼ぶほどの間柄

 経産相辞任後、閣僚経験はない。

「2023年から党4役の選対委員長を務めましたが、閣僚職には縁がありません。起用する側から声がかかっていないのか固辞しているのかハッキリしませんが、政治資金規正法違反報道を機に親しく付き合っていた記者の中に離れて行った者もいて、メディア不信に陥ったと聞いています」(同)

 では、小渕氏に総裁選出馬やアンチ高市のよりどころになる覚悟はあるのだろうか。

「現時点ではまったくそういったものは聞こえてきません。青木氏に“優子を頼む”と言われた1人が石井準一参院幹事長で、小渕氏は石井氏を“お兄ちゃん”と呼ぶほどの間柄です。小渕氏が出馬すればもちろん推薦人に名を連ねたでしょうが、出馬しなかったため去年の総裁選で石井氏は小林鷹之政調会長を推しました。小渕氏は総裁選に出馬する気配さえなかったですね」(同)

 今のところ、応援しようにもすることがないということか。

生かし切れていない印象

「自民党の派閥が解体され、小渕氏に基盤はなく、人生を賭けてサポートしてくれる議員がいるわけでもない。今回のインナー辞任は仲間を集めるきっかけとしては好適なタイミングだった面もあるわけですが、少なくともそのような状況は訪れていない。“ブレない信念の政治家”という評価も一部では得られるとして、消費減税に反対した増税派のレッテルを貼られかねないため、表立って賛同する議員がどれだけいるか。本人は選挙に強いから、反減税を訴えても勝てるでしょうが、選挙で税金を増やすと訴えて勝てる人はなかなかいませんからね」(同)

 今回、減税に慎重な立場を表明している石破茂前首相や河野太郎元デジタル相も選挙に強いという共通点を持つ。かつて「税調のドン」と呼ばれ、消費税導入を推進した山中氏は導入後初の1990年の衆院選で唯一の落選を経験した。

「小渕さんなりに筋は通っていても、選挙の当落に直結する話なので仲間を集めづらいという難点は大きい。今のところ、高市おろしのような動きはまったく見られません。そもそも何らかの政治的な方向性を打ち出すこともしていないようなので、小渕氏が政局にからむ動きをすることはほとんど想定されていません」(同)

 自民党所属議員としてそれなりのリスクを伴う“覚悟の”インナー辞任だったわけだが、なかなかその後の展望を描けていないようだ。

デイリー新潮編集部

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