「早慶ならほとんど誰でも…」就職先1位・ベイカレントの“必死な採用活動”と“囲い込み”の実態

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 コンサル業界志望者なら、その名に触れることなく就職・転職活動を行う方が難しいくらいだろう。早稲田、慶應という私学の両雄で就職先1位となった「ベイカレント」とは、いったいどのような会社なのか。その採用活動の実態に迫った。

 ベイカレントの元社員で株式会社「RAYUP」代表の田中伶氏は、同社の採用活動についてこう明かす。

「私がいた頃は、私立では早稲田や慶應など、国立では東大、京大などの最難関大学に絞り込み、各大学に担当者を立てて新卒の採用活動をしていました。基本的には早慶を最低ラインにしていましたが、MARCH卒も一部いましたね」

 採用までの実態について、ベイカレントの入社試験を受けた元早大生が振り返る。

「大学3年の9月頃にエントリーシートを提出し、WEBテストを受けてから面接に進みました。一次面接はオンライン。30~40人ほどの早大生がひとつのルームに集められ、ベイカレの早稲田担当者が会社説明をしました。面接とは名ばかりで、実質的にはオンライン説明会でしたね。次の二次面接で本社に呼ばれ、役員クラスの方と1対1で15分ほどの面接です。その数日後には内定を告げられました」

 申し込みから内定まで、ひと月足らずだったそう。

「内定を頂いてからは、早稲田担当者と本社近くでランチ会のようなものがありました。毎回1時間ほどで、会話の内容は就活の進捗状況が中心。“入社したら役に立つから”と、ベイカレが出した本を渡されたこともありました」(同)

 そして、ここから“攻勢”が加速する。

「まだ内定承諾をしていない段階でしたが、他の早大生を紹介するように言われました。“まずはサークルの友達から”と。11月初旬にある早稲田祭にも担当者が来ていました。“早稲田には内定者がたくさんいるから会いに来た”と言っていました。すごい囲い込みだなと思いましたね」(同)

 この元早大生は最終的に別の会社へ就職することになったが、内定辞退の際、引き止められはしなかったという。

“就職先1位”現象の実態

 そもそも、ベイカレはなぜそれほど学歴に固執するのだろうか。2020年から2年間、ベイカレントに在籍していた「デアゼイン・コンサルティング」代表の村上航平氏はこう推し量る。

「早慶出身者がボリュームゾーンになり始めたのは、私の退職前後である22年頃からです。採用する学生のレベルが上がってきたのは、クライアントのレベルが上がってきたことと相関関係にあるのではないでしょうか。大企業の経営層や重要案件を担当する機会が増えると、それに見合うポテンシャルを持った社員を採用しなければ、十分な価値を提供できません。そのために会社としてのブランディングを成功させ、学生を惹きつけることになったのだと思います」

 一方で、先の元早大生は、ベイカレントの“就職先1位”現象をこう分析している。

「正直なところ、早稲田か慶應の学生であれば“ほとんど誰でも受かる会社”というイメージがあります。先にも言ったように、囲い込みの必死さが学生にも見えすいてしまっています。BIG4(デロイト、PwC、EYストラテジー、KPMG)やアクセンチュアと同時にベイカレントに受かったとして、ベイカレントに行く人がどれほどいるか……」

〈若手社員が明かす入社後の実態、同社の力の源泉である「営業部隊」や「ワンプール制」の正体について、多くの関係者への取材をもとに、新潮QUEで詳報している〉

デイリー新潮編集部

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