「ゾンビたばこ騒動」だけが原因ではない…ドラフト候補たちが「広島には指名されたくない」と声を揃える“納得の理由”

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本気で優勝を目指すチームに見えない

 広島に所属していた羽月隆太郎氏が「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物のエトミデートを使用したとして有罪判決を受けたのは3か月前の5月のことだった。7月には羽月氏に薬物を譲渡したなどとして逮捕・起訴された会社役員と共に小園、矢野雅哉内野手、田村俊介外野手が写る写真が「SmartFLASH」(週刊誌「FLASH」のウェブ版)に掲載され、大きな波紋を呼んだ。会社役員とツーショットで写真に写っていた矢野は無期限で3軍降格となったが、小園のみが1軍でプレーを続けていたことから、SNS上で「小園の口から否定させるべき。組織としての意識が甘すぎる」、「球団は記者会見を開いて説明責任を果たすべき」など広島の球団フロントの対応に批判が集まっていた。

 低迷が続く状況でのゾンビたばこ騒動は、球団の大きなイメージダウンとなった。過去にプロ野球の世界で多くの名選手を輩出している強豪大でコーチを務める指導者が漏らす。

「今年は上位指名が期待される選手がいるのですが、『広島には行きたくない』と。理由は『自分が成長できる環境だと感じないから』ということでした。実際に指名されたらどうなるか分かりませんが……」

 独立リーグの監督もこう証言する。

「ウチはNPBを目指す選手たちが集まってきているので、基本的に12球団OKですが、ある投手と面談した際に『できれば広島は行きたくないです』と話していました。ゾンビたばこの一件だけでなく、本気で優勝を目指すチームに見えないことがネックになっていましたね」

くすぶる若手

 カープは16年から球団史上初のリーグ3連覇を達成したが、19年以降は7年間で6度のBクラスと優勝争いに加われないシーズンが続いている。外部補強に積極的でないため、若手の育成がチーム強化の生命線となるが、頭角を現したかに見えた中村奨成、末包昇大がファームでくすぶったままだ。FA権を取得した床田寛樹、坂倉将吾が今オフに権利を行使して他球団に移籍すれば、大幅な戦力ダウンは必至である。

 前述の広島OBは危機感を口にする。

「一昔前も広島はアマチュアの選手から人気の球団だったかと言えば、そうではない。当時は軍隊と呼ばれる並外れた練習量を敬遠されたのが大きな理由でしたが、現在は状況がまったく違います。チームの規律が乱れて緩い集団になり、ファンから見放されてスタンドに空席が目立つようになっている。大げさな話ではなく、球団存続の危機と言っていい。アマチュアの選手から『入団したくない球団』と言われても仕方ありません。信頼を回復するためには、フロントと現場の体制を刷新する必要がある。選手の大幅な入れ替えも考えるべきです。低迷の責任を取って新井貴浩監督が退任するだけでは、球団の体質は変わりません」

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