「とにかく巨人を直接倒す」 死球禍に怒り続ける「藤川監督」のマインドゲーム

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「内角に投げるには技術が必要」

 2戦目はテイラー・ハーン投手が佐藤輝明内野手に対して投じた150キロの直球がインコース胸元付近の「あわや死球」レベルに。3戦目に同じく佐藤とハーンの対決があり佐藤は決勝打を放ったが、直後の大山悠輔内野手の左わき腹付近にハーンの154キロの直球が直撃。両軍入り乱れ警告試合が宣言された。

 新井監督はその後にも「まずはハーンのね。本当に申し訳ないという言葉しか出てこないというか……。その後、大山くんがプレーを続けてくれたので、そこはホッとしました」と謝罪した。

「緩い変化球が抜けてユニフォームをかするくらいの死球になるのは大目に見るとして、150キロ前後の速い球を制球できず打者の頭部や背面に当たるのはプロの1軍ではあり得ないというのが藤川監督の基本的な考え方。“内角に投げるには技術が必要。技術を引き上げてほしい”と実際にコメントしたこともあります」(同)

マインドゲームでも

 今回の巨人への抗議にも藤川監督なりのスタンスが反映されていたということなのだろう。

「死球禍と直接つながる話ではないかもしれませんが、“とにかく巨人より上に”“巨人を直接倒す”というのを口酸っぱく特にコーチ陣に言い聞かせているそうです。巨人への並々ならぬ対抗心を燃やすファン心理を藤川監督なりに理解している。ちなみに森下への死球後の四回、佐藤は西舘からホームランを放ちました。単に森下にぶつけただけではなく監督の抗議を受けてインコースの厳しいところに投げ切ることができなかった、マインドゲーム(心理戦)でも阪神が優位に立っていたと見ることもできるでしょう。西舘が今季、危険球退場したことも頭に入れての抗議だったことは間違いありません」(同)

 その後、坂本誠志郎捕手が西舘から値千金の逆転ホームランを放ち阪神は勝利した。

「対巨人の戦績は13勝7敗で、特に東京ドームでの巨人戦で『シーズン10勝(2敗)』したのは球団新記録。その他も参考までにあげておくと、対中日は13勝6敗、対ヤクルトは10勝5敗、対DeNAは8勝8敗、対広島は9勝8敗1分、対パ・リーグは6勝12敗となっています。これまで消化した試合数にバラつきがあって一概には言えませんが、5位か最下位が指定席となりつつある広島戦で取りこぼしている印象です。巨人に全力で立ち向かったツケとでもいうのでしょうかね」(同)

 阪神と巨人の直接対決は残り5試合。巨人がある程度の巻き返しを見せられるか、それとも阪神が王者として叩きのめすのか。見どころは多そうだ。

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