大チョンボで即交代、2軍落ち…それでも主力、エースへ プロ野球「懲罰」の歴史

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何を話しても言い訳になる

 DeNAでは、懲罰抹消を経験した2人の選手が、その後押しも押されもせぬ主力へ成長した。

 一人は梶谷隆幸だ。2013年4月9日の広島戦に二塁手で先発出場した梶谷は、1対4の3回2死満塁の守りで、大竹寛が遊ゴロを転がした直後、二塁カバーに入らず、なぜか真逆の一塁ベース方向にゆっくり走っていった。

 この間に2者が生還。菊池涼介、丸佳浩の連続タイムリーも重なり、計5点を失った。

 梶谷が二塁に入っていればスリーアウトチェンジだっただけに、中畑清監督も「あれは大チョンボ。野球人として言い訳は立たない。愛してやまない選手だけど、チームとしてけじめがつかない」と即刻2軍落ちを命じた。

「何を話しても言い訳になる」と反省し、名誉挽回を期した梶谷はその後2度の抹消を経て、8月に打率.389の好成績を記録。7年目でレギュラー定着を果たし、翌14年から背番号も「63」から「3」に大出世した。

 もう一人は宮崎敏郎だ。

 2014年4月26日の阪神戦、3番・セカンドで先発出場した宮崎は、1対5の9回無死一塁の守りで、大和の投前バント処理の際に山口俊が二塁に送球すると思い込み、ボールから目を切り、二塁方向を見つめていた。

 ところが、山口は一塁に送球し、周囲が「ファースト(に入れ)」と指示したときには手遅れ。送球は宮崎の顔面の左側を通過し、右翼ファウルゾーンへと転がっていった。

 一塁走者・上本博紀はこのプレーで6点目のホームを踏み、打者走者の大和も三塁へ。気落ちした山口は鳥谷敬にもタイムリーを許し、DeNAは1対7と大敗した。

 草野球レベルともいうべきチョンボに、中畑監督も「野球の世界にないボーンヘッド。ショックでした」と呆れ、試合後、宮崎の2軍降格を決めた。

 1軍登録からわずか2日でUターンとなった宮崎は「僕の判断ミスです」と肩を落としたが、翌27日のイースタン・ヤクルト戦では気持ちを切り替え、4打数4安打4打点と打棒爆発。「1日も早く1軍に戻るんだ」という気迫が、3年後の首位打者獲得につながった。

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