清原和博は“尻に針を刺したまま”乱入! 入来祐作とアリアスから始まった阪神・巨人の大乱闘
清原はアンダーシャツ姿で
この日、故障のため先発を外れ、ベンチ裏で針治療を受けていた清原和博は騒ぎを知ると、アンダーシャツ姿でお尻に針が刺さったままグラウンドに乱入した。
「いざ参戦!」とタックルの姿勢を取った直後、後ろからかつてのチームメイト・広沢克実にブロックされ、動きを封じられてしまう。それを見た星野監督は矛先を変え、清原の胸ぐらを掴んで怒声を張り上げた。
「針を打ってたから、出遅れてしもうた。オレがファーストにいれば、イの一番に駆けつけられたのに、入来に悪いことしてしもた。状況は全然わからんかった」(清原)
友寄正人球審が入来を危険球、アリアスを挑発行為で退場にする旨をアナウンスしたが、騒然となったスタンドの歓声や怒号にかき消され、グラウンドではなおも断続的に乱闘が繰り返された。
スコアラー登録でベンチ入りしていた阪神のオマリー特命コーチも、巨人・西岡良洋コーチに詰め寄り、最後まで乱闘の輪の中にいた。グラウンドに出ることを認められていない立場でありながら、ベンチを飛び出してもみ合いに加わったため、翌日、口頭注意の処分を受けている。
8分の中断後、試合が再開されると、退場になったはずのアリアスが引き続き打席に立とうとした。スタンドの大歓声で退場のアナウンスが聞こえなかったようで、改めて退場を告げられた。
星野監督は再びベンチを飛び出し、「どうして両者退場だ。それならぼろピッチャーを出して、松井(秀喜)や清原の背中を通して退場させることは、いくらでもできる」と猛抗議。乱闘騒ぎについても、試合後、「それも野球のうち」と勇ましい発言が飛び出した。
巨人・原辰徳監督は「基本的に審判のジャッジに従うという基本姿勢を我が軍は持っています。そういう判断をされたら、そういうことでしょう」と素直に裁定に従った。入来祐作は「危険球と判断されたんなら仕方がない」とコメントした。
友寄球審は「入来のボールはすっぽ抜けだと思った。ただ、入来が(アリアスに)応じたから、危険球と見なして退場にした。アリアスは(入来を)殴っていたんで退場にしたんだが、歓声でアナウンスが聞こえなかったのは反省です」と説明した。
試合はその後、巨人が8回に松井の2ラン、9回に後藤孝志のタイムリーで4対4の同点に追いついた。しかしその裏、阪神は1死満塁から沖原佳典がプロ初のサヨナラ打となる右前タイムリーを放ち、5対4でサヨナラ勝ちした。
乱闘後、巨人は終盤に反撃して同点に追いついたが、阪神も最後に意地を見せた形だ。
主役は入来とアリアスだったが、星野監督、清原、桑田、広沢ら“助演者”も実にキャラクターが濃い。それぞれがイメージどおりの言動を見せたことも含め、長く記憶に残る乱闘劇だった。
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