圧倒的戦力の阪神が“首位独走”できない「正遊撃手」不在という鬼門…“打撃不振”や“相次ぐエラー”だけではないチームの未来を左右する“難題”
失策数も…
昨季はキャリアハイとなる89試合に出場した。正遊撃手候補の一番手と見られていたが、課題はバッティングだった。「守備力」が高かったので首脳陣も眼を瞑ってくれたが、今季は8年目。守備だけでは使ってもらえない年齢になった。
また、その守備力だが、小幡の伸び悩みはチーム全体の弱点も露呈させてしまった。「57」。これはチーム全体の失策数だ。この失策数は昨季と同じ数値で、今季は99試合でそれに到達してしまったわけだ。さらに言えば、小幡が6失策で、熊谷敬宥(30)が5、元山と木浪が3。失策数57のうち、17個のエラーが「日替わり遊撃手」から生まれていた計算だ。
「熊谷、木浪も打撃力が高くありません。8月に入って元山がスタメンで起用されています。打率は2割7分1厘で熊谷たちよりは高いものの、打席数が少ないので評価がしにくいですね。木浪は一軍に再昇格された9日、ファームでの早出特打ちをこなしてからチームに合流しました。木浪も打率が2割3分6厘と高くありません。藤川監督にすれば、守備で不安のない選手は打撃で期待できない、どの選手も正遊撃手候補として決め手に欠くと見ているのではないでしょうか」(前出・同)
正遊撃手の不在は、こうも指摘されている。高校卒の野手が育っていないと。外野手では5年目の前川が左翼の定位置を掴みつつあるが、小幡の成長が順調に行っていれば、ディベイニーの獲得もなかっただろう。8年目ともなれば、「期待」だけでは使ってもらえない年齢である。
阪神は大山、佐藤、森下、近本といったドラフト1位選手が打線の主軸を務めていることで、チーム編成の勝者でもある。しかし、彼らは大学卒か、社会人野球を経由した「プロ野球予備軍」であって、チームが育て上げた選手ではない。高校卒の野手の伸び悩みは岡田彰布氏(68)も何度か口にしていたことだ。早期の解決は難しいが、藤川監督にとっても決して逃げることのできない課題である。
「阪神の育成選手を見渡すと、20代半ばの選手の割合が多いですね。育成選手というと、他球団は荒削りな高校生や地方の大学で活躍した大学生、独立リーグ出身の20代前半の選手がいます。阪神は将来が未知数な高校生よりもある程度、体の完成した大学生や独立リーグの選手を集めています」(前出・同)
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