MLB「新人王」争いが日本の“混セに酷似”と囁かれる理由 「元巨人軍の4番」と「元ヤクルトの主砲」に「タイガースの8年・225億円契約スター候補」が絡む大激戦に
岡本VS村上
岡本の後半戦スタート試合はノーヒットとなってしまったが、この躓きが新人王レースにも影響してきそうだ。というのも、その後半戦の相手は村上のいるホワイトソックスだったのである。
2人の3連戦の成績だが、岡本は「4番・三塁」で出場したものの、11打数ノーヒット。「2番・一塁」で出場した村上は10打数2安打。どちらも誇れるような成績ではないが、
「6月から岡本が4番に入る試合が多くなりました。岡本が打つか打たないかが、そのままチームの勝敗に直結しています」(米国人ライター)
との声も聞かれた。カナダの地元メディア「Blue Jays Nation」も「紛れもなく、岡本のチームだ。彼はこの攻撃陣の生命線になっている」と伝えていた。村上についても、ホワイトソックスのウィル・ベナブル監督(43)がこう評している。
「彼が戻ってきたことで打線に火がついた。ムーニー(村上)が打線にいる意義は大きい。安打や本塁打が出なかったとしても存在感がある」
これは前半戦最後のアスレチックス3連戦を終えたときに言ったもので、ブルージェイズとの3連戦中も繰り返し語っていた。岡本、村上はチームを背負う中核選手であり、単なる新人ではないのだ。
「地元メディアも伝えていたように、主力選手の大半が打撃不振のため、岡本がチームの生命線になっています。それに対し、ホワイトソックスでは村上に引っ張られるように、コルソン・モンゴメリー(24)とミゲル・バルガス(26)も覚醒しました。前半戦は村上一人に相手投手のマークが集中していましたが、今は違います。ブルージェイズとの3連戦では村上が打てなくても他の選手が打ち、2勝1敗と勝ち越しました。こうしたチームの成績も新人王レースの投票に影響してくると思います」(前出・同)
対する岡本だが、後半戦に入って相手投手からのマークもさらに厳しくなってきた。また、村上はオールスターゲームに選出されたが、岡本は選ばれていない。2人の実力は米国の野球ファンも認めているが、OPSで後れを取っている岡本が新人王レースで巻き返すためには、直接対決で村上を上回る活躍を見せる必要もあったようだ。
もう一人の新人王候補
「タイガースのマクゴニグルは、ペナントレースが始まった直後の4月に34年までの8年総額1億5000万ドル(約225億円)の契約を結びました。昨季、マイナーで3割超えの打率と4割強の出塁率を残しており、今季後半戦に昇格してくるのではないかと見られていましたが、開幕戦からスタメンでした。村上の3-4月の月間新人王を阻み、選ばれたのが彼です。『6番・三塁』でメジャーデビューし、その後も好調さをキープしています。今年22歳になる未知の選手と8年もの長期契約を結んだということは、チームの未来を託したのも同然。小柄ですが、走攻守の全てが優れています」(前出・同)
岡本は巨人、村上はヤクルト出身。そしてタイガースのマクゴニグルで新人王レースが繰り広げられていると聞くと、日本のセ・リーグの上位3チームと同じ構図だ。但し、ベナブル監督は村上を評するとき、現役時代にパドレスで同僚だったエイドリアン・ゴンザレス元一塁手の名前を出し、「エル・ティタンみたいだ」とも語っている。エル・ティタンはゴンザレス元一塁手の異名であり、「巨人」を意味する。
新人王レースではマクゴニグル優勢の声も聞かれたが、岡本、村上は日本でもチームを牽引する重圧と戦ってきた。日本人選手の巻き返しにも期待したい。
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