高級感あふれるデザインは分かるけど…“まちびらき”から4カ月「高輪ゲートウェイシティ」が盛り上がりに欠ける理由 なぜ再開発された大型施設は「テナント」も「見た目の印象」も似てしまうのか

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高級店はこれ以上いらない

 高輪ゲートウェイシティのテナントには、「無印良品」や「スターバックス」などを除けば、馴染み深いチェーン店があまり入っていない。ファッションや雑貨、飲食店も総じて高価格帯。そのため、周辺住民にとっても日常使いする施設にはなりにくいのではないかと考えられる。

 品川などの都心に暮らす富裕層が本当に欲しているのは、「高級な店ではない」という声も多い。筆者には品川駅の近くに住む会社経営者の友人がいるのだが、彼が欲しいのは「イオン」のショッピングセンターのような、大衆的で、“何でも揃う店”なのだという。筆者は埼玉県に住んでいるが、彼から「埼玉はイオンがいっぱいあるからいいよね」と本気で羨ましがられるほどだ。

 都心に、「イオン」系列の「まいばすけっと」のような小規模なスーパーは増えているが、「イオンタウン」のような大型ショッピングモールは非常に少ない。再開発されたエリアほど普段使いする品物を買う場所が少なく、“買い物難民”が発生しているという声もある。

 なぜ、こうした事態が起こってしまうのか。第一に、ディベロッパー側が高価格帯の店を入れることで、不動産価値を維持しようとしている点が挙げられる。そして、再開発の担当者がそもそも富裕層と交流がなく、ニーズを掴みきれていないことや、前例踏襲主義になっていることも要因ではないかと思われる。

カプセルトイだらけにならないか心配

 都心の再開発は迷走を極めている。一時期、「麻布台ヒルズ」は閑古鳥が鳴いていると報じられたが、10年後まで維持できるのかどうか怪しい複合施設が都内にはたくさんある。

 近年、人件費がかからず維持管理が楽だという理由で、都心にカプセルトイ(ガチャガチャ)の店が増加している。都内の繁華街はどこもかしこもカプセルトイだらけになりつつある。再開発で誕生した複合施設も、高級店が撤退した後、カプセルトイの店ばかりになってしまわないか、不安だ。今後の高輪ゲートウェイシティは、人を引き付ける企画をいかに打ち出していけるかが試されているといえよう。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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