星稜の「9回9得点」を上回る衝撃も 地方大会で本当にあった“ありえない大逆転劇”

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劇的なサヨナラ勝ち

 0対8と敗色濃厚の9回裏に怒濤の猛攻で9点を挙げ、奇跡の大逆転勝ちを演じたことで知られるのが、2014年石川大会決勝の星稜である。

 小松大谷戦でのミラクル劇は、米紙が「最もワイルドな9回」と報じるなど、海外で大きな反響を呼んだ。

 その9点を上回る10点を9回裏に挙げ、さらにワイルドな大逆転勝利を実現したチームがある。2002年の中津北だ。

 大分大会2回戦、緒方工戦。中津北は2回、エース・上野孝太郎のソロ本塁打で先制した。しかし、3回に追いつかれ、4回に勝ち越しを許す。さらに2点ビハインドの9回には、激しい雨の影響で上野が6四球と制球を乱し、一挙7失点。5対14とリードを広げられ、勝負は決まったかに思われた。

 ところが、降りしきる雨は、その裏に中津北へ味方する。

 8回まで要所を締めていた緒方工・衛藤貫一の制球が乱れ、3四球で2死満塁。9番・山内大樹が右前へ2点適時打を放つと、さらに5連続四球で3点差まで詰め寄った。

 なおも攻撃は続く。6番・小川内浩二の内野ゴロでゲームセットかと思われた直後、幸運な敵失で2点差となった。

 そして、12対14の2死満塁。前の打席で2死目を取られた7番・草野太郎が打席に入る。「四球でも何でもいいから繋げよう」と気迫を前面に出すと、左越えへ走者一掃の二塁打を放った。

 15対14。中津北が9回裏に10点を奪い、劇的なサヨナラ勝ちをおさめた。

 驚異的な粘り腰に、岐部和正監督は「点差に選手が動揺せず、最後まで粘り、繋いだ結果でしょう」と感無量だった。

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