「MLBナンバー1左腕」の去就をめぐって“大谷翔平の健康状態”が注目される理由…もし獲得すれば「ドジャースは恐ろしい布陣になる」
移籍先はどこに?
シーズン後半の残り60試合余をどう捉えるべきか。24、25年と2年連続サイ・ヤング賞に選ばれたスクバルが健在なら、本当にワイルドカード争いに復帰できるかもしれない。IL入りしていた主力選手たちも戻ってきて、チームの士気も高まっている。これがスクバルの放出論が一時期のような勢いを失なった理由だが、同時にこんな見方もされているそうだ。
「スクバルは今オフ終了後に、フリーエージェント(FA)権を獲得します。昨年オフは球団が提示した年俸額がおかしいと、年俸調停にまで発展しました。今季年俸はスクバル側の言い分が認められ、3200万ドル(約48億円)を勝ち取りましたが、彼の代理人は敏腕で知られるスコット・ボラス氏(73)です。4億ドル(約600億円)規模の複数年契約を目指しており、その支払いができないタイガースに残る気など毛頭ありません。FAで出ていかれたら、何も残らない。だったらトレードに出して、交換要員を得るべきだという声も上がってくるのです」(前出・米国人ライター)
スクバルを交換トレードで得た球団は、今季年俸3200万ドルの、残り3か月分を引き継ぐことになる。来季に関し、ボラス氏とその後も残留交渉を行うつもりが「ない」としても、今季の地区優勝を争っていくうえでは大きな戦力になる。
もう一つ。スクバルの去就問題が伝えられるとき、必ずと言っていいほど同時に報じられるのが、ロサンゼルス・ドジャースの出方だ。
MLB公式サイトによれば、シーズン途中のトレードで投手力の補強を目指しているとされる球団はフィリーズ、ブルワーズ、パドレス、そして、ドジャースとあった。同サイトは、10月のポストシーズンマッチに向けてベストメンバーを組もうとするドジャースのチーム方針も取り上げて、
「スクバル、山本由伸(27)、大谷翔平(32)、ブレイク・スネル(33)、タイラー・グラスノー(32)。佐々木朗希(24)もいる。恐ろしい布陣になる」
とも伝えていた。
「ドジャースはスクバルではなく、ほかの投手に乗り換えたとの情報も交錯しています。ただ、ドジャースがトレードを仕掛けてくるのであれば40人枠を空ける必要もあり、ジャスティン・ロブレスキー(26)か、エメット・シーハン(26)といった頭角を現した若手の好投手も交換要員にしなければなりません」(前出・現地記者)
カギを握るのはやはり大谷
スクバルがトレード市場に出てくるのかどうかで意見が分かれているのと同様に、「大谷の健康状態でドジャースの狙うトレードプランも変わって来る」との見方もされている。
大谷は左膝の治療のため、オールスターゲームを辞退した。この左膝の炎症以外にも、右手中指のマメ、右上腕二頭筋の違和感なども報告されている。
「大谷は5月14日から7回連続で木曜日に先発していました。投打の二刀流出場を続けていく以上、他の先発の登板間隔がタイトになっても、大谷の登板スケジュールは崩さないでしょう」(前出・同)
オールスターゲームの前後はメジャーリーグの先発投手が疲れを感じる時期でもあり、各チームの首脳陣は球宴休みやローテーションの再編、ブルペンデーなどを挟んで先発投手をリフレッシュさせる。しかし、ドジャースは大谷の先発日を最優先にするため、十分なケアができない可能性もある。また、デーブ・ロバーツ監督(54)はオールスターの始まる前、大谷の左膝の状況を聞かれ、後半戦最初のヤンキース戦から野手出場することは明言したが、登板日については「まだ決めていない」とはぐらかした。状況が芳しくないのかもしれない。そうなると、やはりエース級の投手を獲得するトレードは必須となる。
スクバルがトレード市場に出るのかどうか、それをもっとも注視しているチームが、大谷のいるドジャースであることは間違いないようだ。
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