「麻薬に溺れ、逮捕も」 『Y.M.C.A』を歌ったヴィクター・ウィリスが死去 晩年、予期せぬ注目を浴びた理由とは?

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「アーティストとしては節操がないと言われても……」

 著作権を巡る長年の裁判を経て、2017年、リードボーカルに復帰。さらに予期せぬ注目を浴びた。トランプ氏が「Y.M.C.A.」を選挙運動や集会で頻繁に使い出したのだ。

「トランプ大統領はゲイの要素を嫌うはずですが、自分が好む男らしい威勢の良さを感じ、集会が盛り上がる曲と捉えた。同曲は野球などスポーツイベントで使われ続けるうちにアメリカ賛歌の位置付けへと変化した面もある」(山本さん)

「Y.M.C.A.」は議会図書館で将来にわたり保存すべき録音資料として登録され、もはや文化財の扱いだ。「ゲイへの賛歌ではない、臆測は曲にダメージを与える」などとウィリスさんは近年主張し、いまさら言い訳がましいと失笑された。

 昨年1月、トランプ大統領2期目の就任イベントでは、共にステージに上がり「Y.M.C.A.」を披露。大統領は体を揺らし御満悦の表情だった。

「アーティストとしては節操がないと言われても、成功は成功です」(山本さん)

 6月30日、74歳で逝去。

 実際は異性と結ばれ、再婚相手にみとられた。トランプ氏の曲使用に当初反対したのにすぐ撤回。ビジネスに良いと考え直したと明かす現実主義者だった。

週刊新潮 2026年7月16日号掲載

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