街から子供の姿が消えた…深刻化する「クマ被害」で秋田は“戒厳令状態”に 通学はスクールバスでコロナ禍のような“巣ごもりストレス”に重大懸念

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クマスプレーは意味があるのか

 A氏は、県に対してこう要望する。

「クマの出没情報は自治体からも発信されているのですが、罠を仕掛けてある程度の数を捕獲したなどという話は、ほとんど聞きません。役所の職員も懸命にクマ対策をして苦労していると思うのですが、もう少し県民を安心させる情報もあればいいのでは、と強くお願いしたいことではあります……」

 県民の間ではクマに遭遇した際に備えて、クマ鈴や、クマスプレーを携帯する人が増えているそうだ。ホームセンターなどに行くと目立つ位置で販売されていたりもする。しかし、A氏はクマスプレーの効果には懐疑的だという。

「テレビの映像を見てもクマの動きは速いですし、カチャカチャッとクマスプレーを出す準備をしている間に、襲われるんじゃないかと。それなら、所持していても使えないし、意味がないのではないかと言っている人が周りにも多いんです。

 クマに遭遇すると、人は何もできなくなると思いますよ。実は、私も家の近くでクマを見たことがあるんですが、動揺して、動けなかったくらいですから……」

これ以上長引くと心身に影響が

 秋田県は公共交通が発達しておらず、県民の移動は自家用車が主体である。したがって、秋田県民よりも都市部の人たちのほうが徒歩移動の時間が長いため、はるかに運動していると思われる。

「クマ問題がこれ以上長引くと、あまり外を歩こうとしない県民がますます不健康になってしまうのではないか」と、A氏も不安視する。出口が見えない問題のため、精神面でも負担を感じている人は少なくないようだ。

 秋田県は冬になると雪で覆われてしまうため、屋外で運動できる機会がもともと少ない。屋内でスポーツができる施設もあるにはあるものの、やはり屋外で体を動かす機会を作ることが重要だろう。行政側にも、県民の不安を払拭できるようなクマ対策を求めたいところである。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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