SNSで“汚物騒動”に巻き込まれた「ヨドバシ池袋」…実際に行ってみて分かった“特有のトイレ事情” 他店舗との“最大の違い”とは

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トイレの数が少なすぎる

 さて、本題のトイレの話に移ろう。ヨドバシ池袋は、明らかにトイレの数が足りない。地下1階から5階までの6フロアがヨドバシなのだが、トイレは4、5階にそれぞれわずか1ヶ所。男子トイレはそれぞれの階ごとに、小便器が4、大便器が4ある。つまりヨドバシ内には、合計で小便器が8、大便器が8しかないのである。集客数や駅の規模の割には、少なすぎではないだろうか。

 筆者が訪問したのは平日金曜日である。4階も5階も大がすべて埋まっており、3人待ちの列ができていた。休日はさらに並ぶ可能性がある。ヨドバシ以外のテナントが入る6階にもトイレはあるし、西武百貨店にもトイレはあるものの、建物が広いため移動がしんどい。この少なさでは、トイレに行く前に漏らしてしまっても不思議ではないように思う。

 そのうえ、トイレ内の通路が狭い。通路が曲がっているうえに、すれ違うのが大変なほど狭い。もしかすると、西武百貨店時代の構造をそのまま使っているのかもしれない。トイレ内も狭く、小便器の場合は背中を向かい合わせにして用を足さねばならない。ヨドバシ秋葉原の空間に余裕があって快適なトイレとは真逆である。

もしトイレが空いていなかったら

 ヨドバシカメラは、トイレがいつも混雑しているイメージがある。“小”なら少し待てば空くが、“大”がなかなか空かないと悲劇である。そうなると上の階に行くしかないのだが、そこも空いていなかったら最悪の事態だ。辛抱しながら、上に移動しなければいけない。

 それでも、ヨドバシ秋葉原なら、エスカレーターの位置がシンプルでわかりやすいので移動が楽だし、急いで上に行けば間に合うだろう。ところが、ヨドバシ池袋は店内が不整形なので、エスカレーターを探しているうちに迷いそうになってしまうのだ。そして、迷っているうちに……とは、考えられないだろうか。

 果たして事件の真相は、そしてその背景にあるものとは――。この件について、ヨドバシカメラ本部に見解を伺ったところ、

「事実確認が十分でないため、コメントは控えさせていただきます」

 とのこと。ヨドバシ池袋の汚物問題の真相がいったい何なのか、はっきりとはわからない。しかし、エスカレーターの前に汚物が転がっていたという情報もXであり、トイレが空いておらず、上の階に向かっているとき、我慢できなくなって……、そんな悲劇が起こったのではないかと、推測できてしまう。

公共空間にトイレを増やすべき

 池袋駅は都内有数のターミナルであり、新宿駅などに次いで、日本屈指の乗降客数を誇る駅である。にもかかわらず、駅のトイレの数が足りているとは言い難い。ヨドバシ池袋は駅に直結しているのがウリだが、急にトイレに行きたくなった人が駆け込むケースも多いのではないかとみている。

 そもそも、日本の公共空間は「トイレの数が少ない」という意見がある。都内は人がごった返しているのに、公的なトイレが少ないのだ。そのため、商業施設のトイレを借りる人も少なくないはずだ。インバウンド観光客も増加している今、都市部のトイレ不足の問題は国を挙げて改善すべきではないだろうか。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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