「MotoGP」で勝利! 「異色の経歴」の日本人ライダー・小椋藍(25)とは? 「父も姉もレーサーで、10代から海外挑戦」
W杯グループリーグ突破を決めた森保ジャパンに日本中が沸いていたあの週末、もう一つの世界的快挙が達成されていた。
二輪レースの最高峰「MotoGP」のオランダGPで小椋藍(おぐらあい・25)が日本人ライダーとして22年ぶりとなる勝利を飾ったのだ。
W杯と同様、世界のトップライダーが鎬を削る世界で勝利する意義は大きい。だが、それを成し遂げた小椋のキャリアは必ずしも“王道”とはいえなかった。
スポーツライターが語る。
「全日本選手権で実績を積み上げる従来型の“国内たたき上げ”でなく、10代から海外へ渡り、アジア・タレントカップやレッドブル・ルーキーズカップで腕を磨いた“外国仕込み”なんです」
異色の経歴の原点は“家庭環境”にある。父は元レーサー。姉の小椋華恋(かれん・27)も女性として史上2人目となるグレードレース制覇を果たした人気オートレーサー。生粋のレーシングファミリーなのである。
ヤマハ復活のピースに
そんな小椋藍の去就が7月1日に発表された。イタリア・アプリリアのサテライトチームからヤマハのファクトリーチームへの移籍が決まったのである。
「近年低迷が続くヤマハは、日本人エースの加入をテコに再建を目指したい。思い出されるのは2004年、バレンティーノ・ロッシの電撃移籍です」
当時、最強だったホンダを離れ、勝てないといわれていたヤマハへ移ったロッシは、移籍初年度に16戦9勝で年間王者を獲得。チームの空気そのものを変え、後の黄金時代を築いた。
「もちろん小椋をロッシと重ねるのは早計でしょう。ただ、世界で鍛えられた冷静なレース運びと、タイヤマネジメントの巧さは高い評価を得ています。ヤマハ復活のピースとなる可能性は十分にあります」
加えて期待したいのは、MotoGPの年間王者だ。
「彼は24年、直下カテゴリのMoto2で年間王者に輝きました。これも日本人として15年ぶり。ただ、MotoGPの年間王者になった日本人はまだいません」
サッカー代表に先んじて、小椋が“最高の景色”を見せてくれるかもしれない。






