「佐藤二朗」「橋本愛」の“ハラスメント”騒動で激震のさなか「フジテレビ」が発表した「人事異動」が注目を集める理由

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 佐藤二朗さんと橋本愛さんのW主演ドラマ「夫婦別姓刑事」を巡るハラスメント騒動が尾を引くなか、7月1日に発表されたフジテレビの定期人事異動が思わぬ形で注目を集めている。同ドラマのプロデューサーを務めた社員が「昇格・昇進」と明記される形で異動したことが判明。「中居騒動」後の再建を目指す組織再編の矢先というタイミングの悪さに、現場の社員からは困惑の声も上がっている。

「大小の組織を平準化し、各部署の人数を整えた」

 フジテレビは7月1日付の定期人事異動にあわせ、大規模な組織再編を実施した。背景にあるのは、「中居騒動」後に社外取締役主導で約1年かけて進めてきた組織運営の問題点の洗い出しだ。

 再編の基本方針はあわせて4点。

1.「室・センター」を廃止し組織階層をフラット化して意思決定を速める
2.一人の部長が管理する人数を適正化して社員一人ひとりに目が届く体制にする
3.属人的な組織運営を防ぐ「組織設置ガイドライン」の新設
4.50人以上の局に専任の「HRM(Human Resource Manager)」を置き、心理的安全性の確保とキャリア育成を強化する

 ある現役社員は、こう解説する。

「以前は数人の部署も珍しくなく、逆に数十人規模の部署を一人の部長が管理するケースもありました。今回の人事で大小の組織を平準化し、各部署の人数を整えたのです」(フジテレビ社員、以下同)

 これに伴い「局次長」ポストが廃止され、新たに「局長補佐」が設けられた。

「今回の人事は、ポストの統廃合による“付け替え”のパターンが多く、一部を除いてそこまで意外性はありませんでした」

思わぬ形で注目を浴びた人事異動

 ところが、予期せぬ形で注目を集めた人事があった。佐藤二朗さんと橋本愛さんがW主演を務めた「夫婦別姓刑事」でプロデューサーを担当した社員(以下、A氏)の昇進が、今回の人事異動で発表されたのだ。

 A氏は「スタジオ戦略本部第1スタジオ ドラマ・映画制作センター部長」から「同センター室長制作担当」へと異動し、人事資料には「昇格・昇進」と明記されている。

 過去に「失恋ショコラティエ」(2014年)や映画「とんかつDJアゲ太郎」(2020年)のプロデュースを手掛けた実力者で、

「人柄もよく優秀。ドラマ部長就任後は管理職として現場を支えてきましたが、『夫婦別姓刑事』ではプロデューサーとして現場に戻っていました」

 昇進自体は既定路線との見方も強く、ライバルと目されていたエース社員が退職していたことも、出世を後押しした背景にあるようだ。

 問題はタイミングだった。佐藤二朗さんの事務所の声明によれば、ドラマ制作を巡る軋轢は3月下旬には生じており、橋本愛さん側からの「身体接触の制限」に関する申し送りがA氏から佐藤さん本人へ伝わっていなかったことも既報の通り。さらに、佐藤さんが「踊る大捜査線」スピンオフを降板させられたとの報道も出ている。

「騒動を把握していながらプロデューサーを出世させた、と世間には映ってしまう。タイミングが悪すぎました」

 再建を急ぐフジテレビにとって、組織再編の成否は今後の信頼回復の試金石となる。今回の人事が内外にどう映るか、その問いにはまだ答えが出ていない。

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 新潮QUEで配信中の【佐藤二朗と橋本愛のハラスメント騒動に揺れる「フジテレビ」が打ち出した「組織再編」「人事」の戦略的打算】では、フジテレビ組織改編の内情、新たに設置されたポストや制度、電撃的な形で復帰した“名物プロデューサー”などについて詳報している。

デイリー新潮編集部

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