「反高市」の狼煙? 小渕優子氏の辞任劇で「党内抗争になる可能性も」 周囲は「念頭にあるのは亡き父親のことだろうなと」
身内の議員たちからも矢面に立たされ……
この「1%案」は、6月17日にあった国民会議の実務者会議で小野寺氏が「議長案」として示したが、野党から異論が噴出する。
そもそもイラン情勢で先が見通せない中、物価高対策として現行の消費減税案は適切なのか。年間4.4兆円と試算される財源はどうするのか。これまで国会や実務者会議で野党から出た疑問に、小野寺氏の「議長案」は何ら答えていないと指摘されたのである。
「19日に小野寺氏は官邸に出向き、高市首相から“引き続き各党としっかり調整してほしい”と指示を受けています。22日の衆院予算委員会では、野党から消費減税の是非を問われた高市首相が“実行から2年後には元に戻す。ハッキリ申し上げておく”“特例公債(赤字国債)には頼らないことを前提に財源を検討する”と答弁。小野寺氏は26日の実務者会議で野党に再び同様の説明をしますが、肝心の財源について具体性がないとして、そこでも理解は得られませんでした」(前出のデスク)
小野寺氏は野党のみならず、身内の議員たちからも矢面に立たされていた。
「22日と25日、党本部で税調と社会保障制度調査会の合同会議が開かれたのですが、『1%案』に対して“2年後に8%に戻すと政権を失う”“減税してもインフレの加速要因にしかならない”“マーケットが反応して円安や金利上昇を招かないのか”などの意見が相次いだのです。特に25日の会議では、反対意見に対して小野寺氏が“(消費減税をしないのなら)もう一回、選挙をやらないといけなくなる”とまで発言。それでも党内の一任を取り付けることができず、税調は混乱しています」(自民党関係者)
消費減税については、本来6月末をめどに与野党間で一定の合意をまとめる予定だったが、小野寺氏は党内さえも満足に押さえられていないのだ。
「念頭にあるのは亡き父親のことだろうなと」
先のデスクが言う。
「自民党内には一定数の財政再建派がいます。実務者会議に出席している城内実経済財政担当相も“積極財政派に対する党内の風当たりは強い。反対勢力が繰り返し異論を言ってくる”と嘆き、高市首相も周囲に“大変よ”とボヤいていましたね」
そうした状況下で小渕氏は税調辞任を口にしたというワケなのである。
前出の関係者が明かす。
「小渕さんは、17日に開かれた税調のインナー会合を最後に出席していません。その場で彼女は“先代の方々の思いを考えるべきです”などと話して、小野寺氏の示した1%案に反対した。これまで税調の中でも発言を控えてきただけに驚きましたが、“先代”と聞いて、念頭にあるのは亡き父親のことだろうなと思いましたね」
後編では、小渕氏の行動の背景にある「亡き父親への思い」などについて、より詳しく報じる。
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