「安倍さんの外交に同席した私だからこそ…」銃撃から4年、加藤勝信氏が明かす安倍元首相の“知られざるエピソード”

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政治家としての関わり

 年齢は私より一つ上の安倍さんですが、政治家としてのキャリアはずっと先輩で、私が初当選を果たしたときは自民党の幹事長として、すでに将来の総理候補として頭角を現していました。

 政治家同士としての付き合いが始まったのは、2009年の衆議院選挙で自民党が下野していた頃からです。超党派の議員連盟、創生「日本」で安倍さんが会長を、私は事務局長を務めていて、一緒に街頭演説などの活動に取り組んでいました。私は裏方の司会進行役に徹していたのですが、安倍さんはよく「勝信さんもやりなよ」と、自分が話す前にマイクを持たせてくれていました。

 第2次安倍政権の発足の際、私は安倍さんから内閣官房副長官を拝命します。新政権発足に向けて準備も大詰めのタイミングで、たまたま2人きりになったある時、書き物をしていた安倍さんが思い出したように顔を上げて、「あ、勝信さんは官房副長官をやってね」と。

 官房副長官は副大臣級とはいえ、閣議にも陪席する重要ポストですから、その重責に武者震いしたのを覚えています。しかし言い渡す側として、「期待しています」とか「君なら大丈夫」とか、そういう一言があってもいいところ。普段は割とおしゃべりな方なのに、こういう場面ではいつもあっさりしているんですよね。

 官房副長官時代は、安倍さんの外交によく同行していました。ニューヨークで行われた国連総会に参加した際、夜に空き時間ができたので、「夜は何を召し上がりますか」と安倍さんに尋ねると、昼も食べたばかりなのに「夜もステーキを食べよう」とおっしゃったことがありました。赤ワインと一緒に、人一倍の量を完食されていましたよ。第1次政権のときは体調を崩されて退陣していましたから、その回復ぶりに嬉しくなったことを覚えています。

 今、これだけ国際情勢が混沌としているからこそ、国際社会の“ど真ん中”にいた安倍さんの偉大さを改めて感じさせられます。トランプ大統領も含め、「安倍さんが言うのなら」が、常套句になっていたわけですから。それは安倍さんの人柄もあるとは思いますが、テタテと呼ばれる一対一の外交を重視して、本当にさまざまな努力をされてきたことの積み重ねの成果に他なりません。安倍さんの外交の場にたびたび同席した私だからこそ、そう強く思います。

〈加藤勝信氏が語る安倍元首相の外交や、高市政権で埋まろうとしているという“最後のピース”などについて、新潮QUEで詳報している〉

デイリー新潮編集部

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