“殺しの龍玉”と呼ばれた唯一無二の語り口 「落語界にとってかけがえのない存在」蜃気楼龍玉さんが急逝【追悼】

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5日前も舞台に

 落語一途の堅物かと思えば無類の酒好き。特にビールを好み、“割箸を割らない人”と呼ばれたほど食べずに飲み続けたという。

 14年、文化庁芸術祭新人賞、16年には国立演芸場花形演芸大賞を受賞。常連がつき将来が嘱望されていた。

 6月11日、心不全のため53歳で逝去。5日前には、長編の怪談「乳房榎」を約2時間半かけ、問題なく演じていた。亡くなった当日も兄弟子の馬石さんとの二人会が組まれていた。

 雲助師匠はHPで〈不器用な性質でしたが 近年は自らの芸風を確立し始め 圓朝ものや長編の人情噺では 当今屈指の存在になってきました これからこそが本領発揮の時と思っていたのに〉などと心情を吐露。不器用さが、骨太で実直な語り口につながっていた。

週刊新潮 2026年7月2日号掲載

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