「渡航自粛」でも13万人の中国人留学生が日本に押し寄せる「切実な理由」…高校が”大量の留年生”で溢れる中国版「共通テスト」の残酷な実態

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求めているのは日本の「自由」

 さまざまな経緯で海外留学を決めた中国人の学生たちだが、数ある国の中からどうして日本を選んだのだろうか。

「きっかけはアニメ」「子供の頃に旅行で日本に来て、親近感を覚えた」「欧米よりも留学費用が安い」という人もたくさんいるのだが、加えて「自由」を挙げる人もまた多い。前出のCさんは言う。

「たとえば政治についても、いろいろな考えがあると思うのですが、中国では正しい答えはひとつだけ。それ以外の考え方は許されないし、テストではそういうことを書くとバツになる」

 内モンゴル自治区出身の留学生のDさんは、漢民族ではなくモンゴル族だ。中国語は母語ではない。中国語とモンゴル語を使い分けて生きてきた。学校の授業はモンゴル語だったそうだ。

「昔は日本に来るつもりはぜんぜんありませんでした。でも2020年に、学校ではモンゴル語ではなく中国語での教育が中心になったんです。そのときに、嫌だな、ここは自分の国じゃないなと思って、日本に来ました」

「コロナ禍が転機だった」と話すのは、現在は日本でエンジニアとして働く中国人のEさん(学生ではないがインタビューさせていただいた)。

「あのときは中国政府の誤ったコロナ対策(ゼロコロナ政策によるロックダウンの長期化、医療体制の逼迫など)のために、たくさんの人が亡くなりました。国の政策で人が殺されていったと思いました。そのときから海外での仕事を探しはじめて、最初にオファーをもらったのが日本だったんです」

 中国人学生の間ではいま日本の美術大学に進学することも人気になっているが、こちらでも同じような動きがみられる。ある有名美大の関係者が言う。
「中国では、政治的な主張も含めて、自由な発想のもとでの表現活動ができない。そこで日本を選ぶという人も多いですね」

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 新潮社の新潮QUE「中国の若者はなぜ日本を目指すのか――「不平等」が過ぎる教育と受験の実態」では、日本に留学する中国人の学力レベルや彼らが日本の大学院を目指す理由など中国人留学生の実態について詳しく論じている。

デイリー新潮編集部

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