ブラジルに勝たないと赤字が膨らむ可能性…逆に勝ち進めば黒字化チャンスも まるでギャンブル「赤字31億円」に苦しむ「日本サッカー協会」の懐事情
相手は王者、勝てたら大金星。どうか夢をつないで欲しいーー。多くの国民はそんな気持ちで明日のブラジル戦を観戦するのではないか。だが、日本サッカー協会(JFA)が抱える事情は切実だ。これからどれくらい勝ち進むか次第で、今年度予算で見込んでいる「赤字額」が変わってくるというのである。
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昨年度決算はかろうじて1億円の黒字
上田綺世ら代表選手の活躍に本田圭佑氏の“名解説”も相まって大いに盛り上がるW杯。事情を知らない人は、今年はJFAもきっと特需に沸いているに違いないと思うだろう。だが、実情は真逆だ。
「この数年、JFAの経営は厳しい状況が続いています。昨年度決算はかろうじて1億円の黒字。当初は約16億円の赤字予算を組んでいましたが、日本代表戦の収益が想定を上回るなどしてギリギリ黒字を達成できた形です。しかし、今年度予算は31億円の赤字を見込んでいます」(サッカー担当記者)
23年度は73億の黒字、24年度は10億7000万円の黒字だった。だがこの黒字も、2022年に自社ビルの売却で得た利益を切り崩して確保した数字だった。
自社ビルとは、大盛況に終わったW杯日韓大会で入ってきた約130億円を超える巨額な黒字を元手に、2003年に購入した東京都文京区の地上11階、地下3階のビル、通称「JFAハウス」である。JFAは当時約60億でこのビルを購入した。
スポンサー獲得は電通に丸投げ
しかし、コロナ禍の影響で入居率は20%を切るピンチに。代表戦は無観客や入場制限が行われ収入が激減、地方協会へ支援金などの支出も膨らみ、2022年度決算は48億8000万円の赤字決算となった。
「そこで自社ビルを手放す決断をしたのです。購入時の3倍以上の200億円近い金額で売れ、莫大な利益をもたらしたものの、この2〜3年の事業の赤字補填で使い切ってしまいました」(同)
そもそもなぜこのような赤字体質になってしまったのか。スポーツライターの小田義天氏は「放漫経営があったと指摘せざるを得ない」と語る。
「貯金があるからといって、収入に合わない支出ばかり重ねてきた。2020年6月にオープンした天然芝、人工芝2面ずつ持つ、サッカー日本代表トレーニング施設『夢フィールド』は建物だけで42億円。この時、ファンサポーターから2億円近い寄付も募っています。女子サッカーのプロ『Weリーグ』立ち上げるにあたっては5年間で10億円以上も支援金を予算に組みましたが、収益化には程遠い状況。スポンサー獲得は電通に丸投げ。一方、職員は年々増え続け200人以上、役員の高待遇も変わらないなど、身を切るような改革を全くしてこなかったツケが回ってきたのです」
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