優勝を狙う「巨人」最大のウィークポイントは“固定できない三塁手”…FA補強で狙う「同一リーグの4番打者」とは

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 巨人が交流戦から指揮を執る橋上秀樹監督代行の下で阪神、ヤクルトと熾烈な優勝争いを繰り広げているが、目に付くのは打線の迫力不足だ。29日現在、チーム打率は.231と広島に次いで下から2番目の数字である。特に大きな懸案事項となっているのが、レギュラーを固定できない三塁だ。坂本勇人の衰えが顕著になっているが、リチャードなど期待の若手たちも伸び悩んでいる。ダルベックが一、三塁を守っているが、打撃への負担を考えると一つのポジションで固定するのが理想だろう。そこで、今オフにFA補強で大本命と見られる野手がいる。

 ***

期待外れのリチャード

 阪神は一塁を大山悠輔、三塁を佐藤輝明という「チームの顔」が並び立つのに対し、巨人は流動的だ。一、三塁を固定できず、ダルベックが両方のポジションで起用されているほか、本職が捕手の大城卓三、岸田行倫が一塁で起用されることも。三塁はゴールデングラブ賞を受賞した経験を持つ坂本勇人が守備力なら申し分ないが、打率1割台と打撃の状態が上がってこない。阿部慎之助前監督が大きな期待をかけていたリチャードも3試合出場で打率.125、1本塁打、1打点。シーズン途中にトレードでソフトバンクから加入した昨年は自己最多の11本塁打を放ったものの、3月に左手骨折で出遅れた今年は置かれた立場が変わっている。1軍復帰した直後の6月13日の西武戦(ベルーナ)で今季初アーチを放ったが、その後の2試合で無安打に終わると、ファーム再調整が決まった。

「リチャードに関してはもう少しチャンスを与えてもいいかなと感じましたが、三振が多く確実性に欠けるので評価が高くないのでしょう。監督が代わったことで選手の起用法に変化が出ることは不思議ではありません。かつて王貞治さん(現ソフトバンク球団会長)が一塁、故・長嶋茂雄さん(巨人終身名誉監督)が三塁で球界を代表する存在として活躍したように、この2つのポジションを固定できなければ、常勝軍団復活は望めない。今オフは助っ人外国人獲得のほか、FA補強の優先順位が高いポジションになるでしょう」

大本命は広島・坂倉

 ダルベックが来季も契約延長するか現時点では不透明な状況だが、FA市場でこの補強ポイントに合致する選手がいる。順調にいけば今季中にFA権を取得する広島の坂倉将吾だ。

 大きな魅力はコンタクト能力と長打力を併せ持つ打撃だ。21年に打率.315、12本塁打、68打点をマーク。チームメートだった鈴木誠也(現カブス)と熾烈な首位打者争いを繰り広げると、翌22年もチームで唯一全試合出場を果たし、打率.288、16本塁打、68打点をマーク。その後も4年連続2ケタ本塁打を放つなど主軸として活躍し、今年も勝負強い打撃で4月下旬以降に4番で固定されている。

「今年は開幕から捕手で起用されていましたが、5月以降は一、三塁で出場しています。捕手は守備の負担が大きいので、持ち味の打撃を生かせるなら内野の方がいいでしょう。推定年俸1億4000万円とこのクラスの選手としては安いので、FA権を行使した場合は複数の球団が獲得に乗り出す可能性があります。巨人は獲得リストの中で大本命になるでしょう」(スポーツ紙デスク)

次ページ:先輩の存在

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。