プーチン大統領は顔面蒼白…モスクワ製油所を“カミカゼドローン”急襲で降り注ぐ“黒い油の雨” ウクライナ東部要衝を制圧もケタ外れの“人的代償”

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苦慮するプーチン大統領

 ウクライナ軍が活用しているのは、いわゆる“カミカゼドローン”だ。ロシア国内の軍事施設を相次いで破壊しているほか、2014年にロシアが実効支配したクリミア半島でも空爆を行っている。

 クリミア半島ではロシアと繋ぐ幹線道路や鉄道橋を破壊しており、深刻なガソリン不足を引き起こしているようだ。ロシア系の住民は避難を開始したとの報道もあり、クリミア奪還が悲願であるゼレンスキー大統領にとっては朗報だろう。

 皮肉なことにロシアは世界有数の産油国なのだが、ウクライナのドローン攻撃で石油の精製に支障が生じている。そのため石油の輸入も検討しているという。

 丸4年の戦争で膨れあがった膨大な戦費も財政を悪化させており、インフレがロシア経済を直撃している。

 独裁国家のため自由な言論を封鎖することは簡単だとはいえ、国内で厭戦気分が蔓延するリスクは高まっている。しかし下手に停戦交渉に応じると支持基盤である保守派が離反する懸念もある。権力の座に固執するプーチン大統領は一種の“板挟み”の状態に陥っているわけだ。

 いずれにしても、勝てない戦争が続くだけでも、プーチン大統領の“権威”は日々下落していく。対応に苦慮するのは当然だろう。

FP-1とFP−2の大活躍

 軍事ジャーナリストは「プーチン大統領を苦しめているのはFP-1とFP-2という自爆型ドローンです」と言う。

「ウクライナのスタートアップ企業が開発し、その性能の高さに全世界の軍事関係者が注目しています。例えば緒戦で活躍したトルコ製の無人攻撃機・バイラクタルTB2は全長が6・5メートル、翼の長さは12メートルもあります。一方のFP-1やFP-2は非常に小型で全長は数メートルといったところです。ところがFP-1もFP-2も最大で100キロを超える爆弾を搭載し、FP-1の航続距離は最大で1600キロです。東京を出発すれば沖縄まで飛ぶことができます。しかもドローンですからパイロットによる遠隔操作が可能です。また旧ソ連製の古いロケット弾が搭載されていることも非常に重要なポイントでしょう」

 どうやって使うのか、具体的に見てみよう。ウクライナ軍が攻撃目標を決めると、AIが衛星写真を元に飛行ルートを立案する。それをFP-1やFP-2に入力する。

 FP-1もFP-2もロケットブースターを使って斜め方向に射出される。そしてプロペラを使って低空を低速度で飛ぶ。これをロシア軍の対空レーダーが捕捉するのは非常に難しい。

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