来季から“セ・リーグもDH導入”で「パ強セ弱」は覆せるか? 実は打撃面の強化だけではなかったDH制の“知られざるメリット”

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阪神はDHに弱い

 セ・パ交流戦も終わり、ペナントレースが再開された。「パ強セ弱」は相変わらずで、今季の成績もパ・リーグ65勝に対し、セ・リーグは39勝(4分け)。セで勝率5割以上を残したのは巨人だけで、パは最下位の東北楽天ゴールデンイーグルス以外の5球団はしっかり「貯金」を作っていた。

「借金4で交流戦に突入した千葉ロッテが、10勝6敗2分けで勝率を5割に戻しました。ペナントレース再開後の6月19日に楽天を下し、開幕7戦目の4月3日以来の貯金1。これで、パ・リーグは5位の千葉ロッテまでの5球団が貯金を持つ形となった(6月23日現在)。これは22年以来、4年ぶりの珍現象です」(スポーツ紙記者)

 来季から、セ・リーグもDH制を導入する。そのため、今季は投手が打席に立つ最後の交流戦となった。

「6月6日の東京ヤクルト対北海道日本ハム戦で、日本ハム先発の山崎福也(33)が注目されました。山崎は打撃力にも定評のある投手ですが、この試合で1本でもヒットを打てば、『6年連続交流戦安打』で、パ・リーグ投手の新記録が掛かっていました」(前出・同)

 試合は東京ヤクルトの主催だったのでDH制ではなく、9人制。山崎は7番・投手で3打席に立ったが、新記録は生まれなかった。パ・リーグ投手が打席に立つ機会は今年限りとなるので、この記録は“封印”となる。

「シーズン序盤、プロ初ヒットを放った新人投手や若手が、そのボールを記念として持ち帰るシーンも見られました」(前出・同)

 今年のセ・パ交流戦は見方を変えれば、セ・リーグ6球団がDH制を導入する来季に向けた“テストケース”でもあったわけだ。しかし、セ6球団でDH起用された23選手は、高打率を残すことができなかった。球団別のDH選手の打率成績を見てみると、そのほとんどが「大丈夫なのか」と突っ込みたくなってしまう散々な結果だった。

 DH制では54試合が行われ、セ・リーグは19勝35敗。特に阪神は深刻で、福島圭音(24)、嶋村麟士朗(22)、ディベイニー(29)、前川右京(23)の4選手がDHを務め、27打数3安打の打点1。DHの打率は1割1分1厘と奮わなかった。また、広島もモンテロ(27)、前川誠太(23)、林晃汰(25)が務めたが、計30打数3安打1打点、トータル打率1割とこちらも奮わなかったが、

「モンテロを一塁守備から外すことで坂倉将吾(28)や勝田成(23)など起用することができました」(地元メディア関係者)

 と、一定の成果があったとの声も聞かれた。

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