楽天「吉井新監督」就任に「シーズン途中での監督交代は“デメリット”のほうが多い」と元ロッテ技巧派投手…楽天復活“唯一の方法”は「大胆な“入れ替え”です」

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 異例の監督交替に踏み切ったプロ野球の楽天は、6月20日の雨天中止を挟んで19日と21日のロッテ戦に敗北。22日の西武戦は劇的なサヨナラで”新監督初勝利”となったが、13日広島戦からの5連敗が重くのしかかる──。引退後に筑波大学大学院でコーチングを学ぶなど理論派として知られ、特に投手育成には定評のある経験豊富な指導者でも、成績低迷に苦しむ楽天の立て直しは難しいのだろうか。17日に楽天は会見を開き、吉井理人氏の監督就任を発表した。パ・リーグ最下位の楽天は6月23日現在(以下同)、24勝42敗で勝率3割6分4厘。10日に三木肇監督の休養が発表され、塩川達也ヘッドコーチが監督代行を務めていた。

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 吉井新監督の初陣は19日のロッテ戦。ちなみに吉井新監督は2023年から25年までロッテの指揮を執っていた。日本のプロ野球で外部から招聘された新監督がシーズン途中から就任するのは極めて異例だ。

 会見で吉井新監督は就任要請を受諾した理由について「三木谷浩史オーナーが熱心に誘ってくれた」と説明。シーズン途中での就任については「えっ!?」と驚いたとしながらも、「今季の残り期間がもったいない、早くやりたいという思いに変わりました」と話した。

 楽天はチーム防御率が3・77で、これもパ・リーグ最下位。吉井新監督は現役時代ピッチャーとして活躍し、指導者としてもダルビッシュ有、大谷翔平、佐々木朗希を育てた。“投壊”状態にある楽天投手陣の立て直しが期待されている。

 野球解説者の前田幸長氏はロッテ、中日、巨人の3球団で投手として活躍。先発、中継ぎ、クローザーの全てを経験した。

 選手としても解説者としても長いキャリアを持つ前田氏でも、チーム成績が振るわないことで監督代行が指揮を執るならまだしも、シーズン途中での“新監督就任”は「記憶にない」と振り返り、「とにかく、びっくりしました」と驚く。

「早いほうがいい」は正しいのか?

「5月26日から楽天対中日の3連戦が行われましたが、私はDAZNで解説を担当しました。そのためバンテリンドームで取材をしていたのです。その時、三木谷オーナーと選手数名が話をしたようです。楽天にとって中日戦は交流戦の初戦でしたから、三木谷オーナーが選手から様々な“事情聴取”をしているな、と思いました」(同・前田氏)

 わざわざ名古屋まで足を運び、選手から話を聞くのだから、三木谷オーナーの危機感も相当なものがあるのだろう。

「吉井さんは一般的に、クールで温和というイメージを持たれているかもしれません。ところが、実はかなり熱いタイプなのです。現役時代は判定を巡って審判に食ってかかり、バッターに対しては乱闘も辞さない真っ向勝負で有名でした。困難が多いほど燃える性格という印象で、シーズン途中の就任という大変に難しい仕事だからこそ『やったるわい。ダメ元や』と意欲を見せているのではないかと思います」

 17日の発表会見には三木谷オーナーも出席した。これも“異例の事態”であり、三木谷オーナーは報道陣に「本気度を伝える意味がある」と出席の理由を説明した。

「外部招聘の新監督にシーズン途中から指揮を執らせる」という前例のない人事について記者から質問されると、「まだ6月であり、この1年を無駄にしたくない」と答えた。

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