「長くて回りくどい」 「石破話法」批判を本人はどう受け止めていたか「慣れない芸はやらないほうがいい」

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やり慣れない芸は……

――つい最近出た『政治家の「答えない」技術』(森川友義著)という本を開いてみたら、石破さんについての分析も書いてありました。

 その中で、話し方の特徴として、とても誠実に丁寧に説明しようとするが話が長いので聞く方が途中からわからなくなる、という指摘があります。

 失礼ながら、なかなかうまいことを言うなあと思いました。インタビューをしていても、質問からかなり遠いところから話が始まり、答えの部分まで時間がかかることがあります。文字にする場合、理路整然としているので問題ないのですが、テレビなどではそうはいかないのかもしれないという気もしました。

 もしかすると記者の中でも、途中で注意力が切れる人がいてもおかしくないのかも、とも思ったのですが。

石破:そうでしょうね。私は基本的に起承転結で喋りますから。途中で注意が逸れると「あれ?なんの話になったんだ」と思う人もいるかもしれません。

――そこを理解していたのならば、国会答弁はまだしも、国民に対して語り掛けるといった場面では、必ずしも起承転結ではなく、「結→起」みたいなトーク術をやってみるという考えはなかったのでしょうか。小泉純一郎元首相はそういうイメージがありました。芸風の転換は考えなかったのですか。

石破:それについては、あまりやり慣れない芸はしないほうがいいと思っています。たしかに小泉さんは、「自衛隊の行くところは非戦闘地域だ」みたいな言い切りをなさっていました。で、それを周囲が大変だ、と言いながらフォローしていたわけです。

 そういうのはそれぞれの内閣の持つ芸というか、カラーでしょう。小泉さんがそれでやれたのは、フォローする大臣がいたからであって。

 私が果たしてその芸をやったとして、誰かフォローしてくれたのだろうか……。

――岸田元総理も、菅義偉元総理も答弁やトークは比較的オーソドックスだったかもしれませんね。石破さんに近いというか。しかしそれは必ずしも評価にはつながっていなかったようにも見えます。我々がどんどんせっかちになっていることとも関係があるのでしょうか。

石破:聞く側の変化という問題もあるとは思いますよ。

――スピード感を求める層がどんどん増えていて、大多数になっている。

石破:そうです。だからそれはちょっと悩むところなんですよ。

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新潮QUE掲載の【1年間の回顧録 「官邸は和気あいあいとしていた」「媚中というレッテル貼りは無意味」――総選挙敗北以降、何が起きていたのか】では、国民民主党との協議が進行しなかった理由、「媚中」といった見方への反論など、あらゆる質問に石破氏が包み隠さず答えている。

デイリー新潮編集部

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