大学は奨学金で何とかなると油断した…突然「2週間以内に80万円」と言われてパニックに 都立高生の親が知らなかった盲点【FPが助言】

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【FPの処方箋】国の教育ローンに早めに申し込みを

 目の前に合格通知があるのに、手元に現金がない。祖父母(保護者の親)に頼ることもできない……。パニックになった親が、まず取るべき行動は何か。

「お金がないとわかった瞬間に、慌てて消費者金融など民間の高金利ローンに飛びつくのは絶対にやめてください。借入先を選ぶポイントは、まず『公的な制度』からあたることです」

 日本政策金融公庫が扱う「国の教育ローン」は固定金利年3.75%(2026年6月現在)。一方、メガバンクAの教育ローンは変動金利年4.725%だ。民間の銀行に比べて金利が非常に低く抑えられている。どこの銀行の窓口でも相談や取り扱いが可能なので、国の教育ローンから利用を検討したい。ただし、国の教育ローンは融資が実行されるまでに数週間、繁忙期(10月~3月)は2、3月かかる点に注意が必要だ。

「合格発表から2週間以内に入学金を振り込め、と言われている状況で、合格後に公的ローンを申し込みに行っても、期限にはまず間に合いません。入学時の費用については、合格発表前に申込みができるので、総合型選抜や推薦を狙うと決めた時点で、あるいは高校3年の春の段階で、あらかじめ国の教育ローンの申し込みをしておきましょう」

 期限が迫ってから融資を利用したい場合には、窓口となった銀行が用意している教育ローンなど、審査が早いものでその場をしのぐことになる。

「大学受験は、子どもの学力だけでなく、親の家計管理力も試される戦いです。『うちの子はまだ高1、高2だから』とのんきに構えず、今すぐ最初の数十万円をどこから捻出するのかシナリオを想定しておきましょう。それが、我が子の努力を無駄にしないための親の務めです」

※紹介する事例は、プライバシー保護等のため、アレンジを加えている。

八木陽子(やぎ・ようこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。キャリアカウンセラー。株式会社イー・カンパニー代表。2001年に独立。全国の小・中・高等学校での金銭教育や、教育費に悩む保護者へのコンサルティングを数多く手がける。著書に『10歳から知っておきたいお金の心得〜大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方』など多数。

取材・文/鷺島鈴香

デイリー新潮編集部

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