「危険スイング」新ルール導入で注目 プロ野球で実際にあった“恐怖の飛ぶバット”

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 スイングの途中でバットを保持できず、投げ出す形になる「危険スイング」から審判や捕手を守るため、5月12日から新ルールが導入された。

 だが、危険にさらされるのは審判や捕手に限らない。投手、野手、さらにはスタンドの観客も、飛んでくるバットと無縁ではいられない。過去に実際に起きた“バット禍”によるアクシデントを振り返ってみたい。【久保田龍雄/ライター】

手を離れたバットがクルクル回転しながら

 マウンドの投手も、バット禍の危険と常に隣り合わせだ。

 打者がスイングした直後、手から離れたバットがマウンド目がけて飛んでいく事件が起きたのは、1999年6月10日の近鉄対ロッテである。

 ロッテは1回1死から四球と大村巌の左越え二塁打で二、三塁と先制のチャンスを作った。次打者の4番・初芝清は、石毛博史の2球目、外角スライダーに飛びつくようにしてバットを振ったが、打球は投前へのゴロになった。

 ところが、初芝の手を離れたバットも、クルクル回転しながらマウンドの石毛を襲ったからたまらない。

 石毛は打球の処理どころではなくなり、バットから身をかわすだけで精一杯。ボールが転々とする間に、三塁走者の小坂誠が先制のホームを踏んだ。

 だが、審判団が協議した結果、「バットを離して守備を妨害したため、守備妨害とする」(川口亘太球審)として、初芝はアウト。小坂も三塁に戻された。

 試合は2死二、三塁で再開され、次打者のボーリックが四球を選んで満塁としたが、堀幸一が三振に倒れ、結局無得点に終わった。

 これでケチがついたのか、ロッテは2回に諸積兼司の右前2点タイムリーで先制したものの、その後は送りバントやスクイズの失敗など拙攻の連続。7回にエラー絡みで痛恨の決勝点を許し、2対3で逆転負けを喫した。

 これには山本功児監督も「初回に点が入らなかったのが痛かった。あとミスをしないことだ。やり直しだよ」とボヤきが止まらなかった。

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