栃木強殺事件の16歳少年も Z世代に人気「友達と位置情報を共有するアプリ」を犯行時も作動させていた「おバカな強盗団」
いまZ世代の間で急速に支持を集めているSNSが「whoo」(フー)という名のアプリだ。「今自分がどこにいるか」を友達とリアルタイムに共有できる機能を持つ。四六時中、友達と”つながっていたい”若者たちのニーズに応えたSNSだが、年配者の中には「そんなプライバシーまで友達と共有する必要があるのか」と疑問に思う人も多いだろう。実際、犯罪に手を染めている最中も、アプリを切らずに“尻尾”を出し続けていた強盗犯がいたのである。
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相模原にいるはずの友達がアプリ上で「栃木に」
40代後半の記者が「whoo」を初めて知ったのは、先月、栃木県三山町で発生した強盗殺人事件を取材している時である。容疑者の1人である、神奈川県相模原市在住の16歳少年Aの知人はこう語った。
「急にAと連絡が取れなくなり、もしかしたら報道されている相模原在住の16歳少年はAではないか、と周囲が騒ぎ出した。詳しく聞くと、whooでAとつながっていた友人が、事件発生時、Aが栃木のあたりにいると表示されていたのをアプリ画面で見ていたというのです」
それから半月後の6月上旬、記者は別の事件取材で全く同じ話を聞くことになる。今年2月、埼玉県狭山市在住で発生した強盗致傷事件だ。20代の3人と17歳少年の4人組が一軒家に朝4時過ぎに侵入。79歳会社役員をバールで殴打し大怪我を負わせた上、現金13万円などを奪って逃走した事件である。
逮捕された4人のうちの1人である岩田咲人容疑者(20)は被害者宅の目の前に住んでいた。知人によれば、岩田容疑者のwhooも事件当日、怪しい動きをしていたという。
突然の誘いや待ち合わせに便利
「僕自身は見ていませんが、事件発生時にwhooを使っていた友人は、岩田のアイコンが彼の自宅から100メートルほど離れたところにいると表示されていたのを見たと話しています。そこは犯行グループが逃走に使う車を停車させていた駐車場でした」(岩田容疑者の知人)
この知人は警察の事情聴取も受け、whooについても詳しく聞かれたと言う。岩田容疑者は事件翌日に逮捕されているが、「その頃、whooで見てみると狭山警察署のあたりにいると表示されていた」(同)とも言う。
いったいwhooとはどういうアプリなのか。Z世代のユーザーに実物を見せてもらいながら教えてもらった。
アプリのメイン画面はマップになっており、その中には約50人の友人のアイコンが表示されていた。指で一つひとつのアイコンを拡大すると、枝番がわかるくらいまでの位置情報まで表示される。誤差は数メートルくらいだといい、若者は「この人は今職場、この人は自宅にいますね。彼は電車で移動中かな」などと解説してくれた。
どういう使い方をするのか。
「例えば、日中どこかに仲間と出かけて帰ってきて、遊び足りないから、誰か呼んで飲みに行こうという話になったとしましょう。そういうとき、僕たちはまずwhooを見るのです。コイツは今近くの家にいるから来そうだなとか、アイツはこんな遠くにいるから家族でお出かけしているんだな、というのが一目でわかり、メンバーを集めやすい」(Z世代ユーザー)
待ち合わせ時にも便利だという。
「アイツまだ来ないな、今どこら辺にいるのかな、という場面もよくあるでしょう。そういう時もwhooをまず見てみる。すると、ああもうすぐだな、まだこんなところにいるのか、などと一目で相手の状況がわかる。道に迷っている様子があったら『違う、そっちじゃないよ』って連絡を入れることも可能です」(同)
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